夜になり、俺らは昔来ていた高台へ来た
来るのは多分2年ぶりとかだろうか
高台から少し山の方へ入ったところ
木に囲まれているその場所は
そこだけ木がなく、何にも邪魔されず空が見える
夜、ここに寝転べば、
知る人ぞ知る天然のプラネタリウムと変化する
俺らはここで原点に戻っていた
それから2時間以上ここにいたのかな、
でも、おかげで
頑張ってみようって思えたよ
「ありがとう」
15年間分の感謝。
そして
「これからもよろしく」
雲一つない快晴で
たくさんの星たちに見守られながら
俺らは頑張ろうと決心した。
えいちゃんはアバンティーズの
自慢のメンバーで
俺らの自慢の親友だよ。
今までもこれからも___
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!