無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第37話

外泊
俺達は夕食を終え夜の街をブラブラと歩いた。
気付くと深夜0時を回っていた。

この時間になると店は殆ど閉まっていて人通りも少ない。

まるで2人だけの世界の様だ。
恭平
恭平
なぁ、コレからどうする?

もう、終電ないだろ?
ちひろ
ちひろ
まぁ、まぁ、着いてきて。
恭平
恭平
何処に行くんだよ。
ちひろの後について行くとホテルの前で立ち止まる。
ちひろ
ちひろ
えっと、ここだ着いた。
恭平
恭平
え?え?え〜〜?

こ、こ、ここは、ラブホ?
ちひろ
ちひろ
違うよ、ファッションホテル。
恭平
恭平
・・・・。
恭平
恭平
いや、言い方が違うだけで同じだから。
ちひろ
ちひろ
うん、知ってる。
恭平
恭平
え?知ってるの?

という事は・・・。

え?
ちひろ
ちひろ
なに?私とじゃ嫌なの?
恭平
恭平
い、いや、嫌じゃ無いけど。
ちひろ
ちひろ
じゃ、行こ。
恭平
恭平
いや、ちょっと待てよ。
俺が言い終わる前に強引に手を引っ張っり部屋に入る。

どうしたんだちひろ?
恭平
恭平
なぁ、ちひろどうしたんだよ。
ちひろ
ちひろ
どうしたもこうしたも、無いよ。

普通に、恭平と、したいなぁて、思って。
ちひろはもじもじしながら照れてる。

うん、なんか可愛い。

そう思って居るのも束の間突然、ちひろは服を脱ぎ出した。
恭平
恭平
え?

あ、ちょっと待て。
ちひろ
ちひろ
ん?

どうしたの?

あ、恭平も久しぶりなの?

私も1年ぶりだから、ちょっと緊張する。
すまん、ちひろ昨日やりました、じゃなくて。
恭平
恭平
いや、そうじゃなくて、なんと言うか。

その、ちひろとはちゃんとしたいんだ。
ちひろ
ちひろ
ちゃんとってどう言う意味よ。

私、ちゃんとしてるよ。
恭平
恭平
俺、本当にちひろの事好きだから。
ちひろ
ちひろ
もう、ハッキリしなさいよ!!
昨日の今日で俺は、緑子とちひろを重ねて見てしまっている。

こんなモヤモヤした気持ちじゃ抱きたくないんだ。
恭平
恭平
俺、今日遅れたのは。
ちひろ
ちひろ
もう、その話は良いよ。

気にしてないから。
恭平
恭平
そうじゃ無いんだ。

昨日の夜、俺。
ちひろ
ちひろ
もう、いいって言ってるじゃない!!
恭平
恭平
ち、ちひろ?
ちひろが珍しく声を張り上げて怒鳴る。
でも、その瞳は怒りではなく悲しそうだ。
ちひろ
ちひろ
恭平が昨日夜、何処で誰と何していようが今の私には関係無い!!

そんな話し私にされても嬉しくも何ともない!!
恭平
恭平
ごめん、そうだよな、ごめん。
ちひろ
ちひろ
ううん、私の方こそごめんね、恭平。

いきなり怒鳴りつけて、そうだよね。

気分が乗らない時とかあるよね。

無理やり連れ込んでごめんね。
恭平
恭平
いや、俺が悪いんだ、ごめんな、ちひろ。
ちひろ
ちひろ
ううん、ねぇ恭平。

私のこと、好き?
恭平
恭平
ああ、好きだよ。

ちひろ。
ちひろ
ちひろ
そう、なら安心した。

私も恭平の事が好き。
ちひろ
ちひろ
私、今日は疲れたから、先に寝るね。
恭平
恭平
うん、俺はソファで寝るから。
ちひろ
ちひろ
そう、じゃ、お休みなさい。
恭平
恭平
ちひろ、おやすみ。
ちひろは俺に背を向けベットに横になった。

俺はソファに寝転び、天井を見つめていた。

何してんだ俺。

折角、ちひろが機転を効かせて楽しかったデートが全部台無しだ。
でも、俺はやっぱりこんな気分のまま、ちひろを抱けない。

ごめんな、ちひろ。

ちひろは泣いているのか?

時折、鼻をすする音が聞こえる。
こんなにすぐそばに居るのに、距離が遠い。


何もしてやれない自分が苛立だしくて、情けなくて、悲しい。

俺も静かに泣いた。