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第25話

幸せな一時
私は再び壁にもたれ掛かり恭平が出てくるのを待った。

何で待ってたんだろ?

よくわかんないけど、1人には出来ない。


そんな気持ちだと思う。


中から恭平の泣き叫ぶ声が聞こえる。
辛いよね恭平。

私は緑子さんのアパートでの出来事を思い出していた。


はしゃいで喜ぶ恭平、あんなに喜んでたのに。
私も涙か溢れて来た。

自分の事のように泣いた。
~数分後、現在~
緑子さんは恭平の事が好きだ。

それを恭平に言ったら、恭平は死に物狂いで緑子さんを口説くだろう。

でもそれは緑子さんを苦しめ、恭平も傷付き。

そして私も・・・。


恭平
恭平
どうかしたのか?

黙り込んで。
ちひろ
ちひろ
ん?

振られて恭平が可哀想だなって思って。
恭平
恭平
何だよそれ。

同情してんのか?
ちひろ
ちひろ
うん、同情してる。

同情次いでに私達の付き合っちゃう?
恭平
恭平
アホ。

そんな気分になれないよ。
ちひろ
ちひろ
私じゃ、ダメ?
私は恭平の顔を覗き込んだ。

そう言えばまだ恭平の気持ち確かめてない。

少し不安になる。
恭平
恭平
ダメじゃねぇよ。

(何恥ずかしい事しれっと言ってんだ俺)
ちひろ
ちひろ
ふふ。

ありがと。
言葉では簡単に済ませたけど、心の中では両手を上げ飛び跳ねて喜んでる私が居る。

あんな後で不謹慎だけど自分の気持ちを抑えられなかった。

私は嬉しさの余り恭平の頬にキスをした。

は、恥ずい・・・。

今になって気付いた。
恭平
恭平
・・・ちひろ?


(さっきからちひろの言動がおかしい)

(いや、俺もおかしい)

(それは俺が振られたからそう感じるのだと思ってたけど)


(どうも違うらしい)

(俺、ちひろの事好きなのか?)
恭平
恭平
(緑子の私の事大して知らないでしょ、の意味が今になって分かった気がする)

(緑子の言う通り、俺の中にちひろが居たんだな)

(だから真剣に緑子の事考えられなかった)

(それを緑子は見抜いていたんだな)
恭平
恭平
(緑子の気持ちも分からずに、ちひろの気持ちも分からず)

(俺はいったい、何をしてたんだろう)

(ごめんなちひろ)

(ごめん緑子)

(本当に俺は何も分かっちゃいなかった)
ちひろ
ちひろ
お〜い、恭平〜?

大丈夫か〜?
突然黙り込んでしまった、恭平。

キス位で昇天してしまったのだろうか?

私は恭平の前に立ち、顔の前で掌を左右に振った。

なかなか戻って来ない。
ちひろ
ちひろ
う〜ん、駄目だこりゃ。
もう一度キスしたら戻って来るかな?

私は目を閉じ顔を近づける。
恭平
恭平
ん?

うおぉ。

何しようとしてんだよ。
ちひろ
ちひろ
え?

あ、いや〜、その〜。

そうそう、顔にゴミ・・・

ん、んん?!
私があたふたと言葉を選んでいる時に恭平に抱き寄せられキスされた。
恭平
恭平
ご馳走様。

さて仕事に戻るぞ。
ちひろ
ちひろ
ほえ〜。
頭が真っ白。

何年ぶりにキスしたんだろ?
恭平
恭平
どうした?

ちひろ?
ちひろ
ちひろ
ほわぁ〜。
恭平
恭平
お〜い、ちひろ〜?

大丈夫か〜?
今度は私が昇天したみたい。
恭平
恭平
う〜ん、駄目だこりゃ。
恭平
恭平
じゃあ、もっかいするか。
そう言うと恭平は私を抱き寄せ、再び顔を近づける。
恭平
恭平
やっぱ辞めた。
ちひろ
ちひろ
ちょ、ちょっと途中で辞めないでよ。
恭平
恭平
何だよ。

したいのか?
ちひろ
ちひろ
意地悪。
恭平
恭平
あはは。

さて仕事に戻るぞ。
ちひろ
ちひろ
ちょっと、本当にしないんか〜い。

普通ドラマとかだとするでしょ。
恭平
恭平
いや、ドラマじゃ無いしな。
ちひろ
ちひろ
私のこの気持ちを返せ〜。
恭平
恭平
あはは。

知らねぇよ。
何時もと変わらない私達がそこにいた。

何時もと変わらない日常。

何時もと変わらない幸せな日々。

それがずっと続くものだと思ってた。