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第3話

再会
心も身体も傷だらけでボロボロな私だけどやっと1歩踏み出しこの村から再スタート出来そうです。


まさにスゴロクゲームの言う所の振り出しに戻るだ。


どうせ振り出しに戻るなら全てをやり直したい。


いや、もし全てをやり直せるとしても私はそれを望まないだろう。


何故ならもう一度優也に会えるとは限らないのだから。


人生は常に何かを選択して生きている。


その選択によっては再び優也と出会えるという保証何処にもない。
ちょっとした選択の違いで未来は変わってしまう。

ひょっとしたら優也と出会ってもただ道ですれ違うだけで終わってるかもしれない。


だから人との出会いは奇跡なんだと思う。


優也と初めて出会ったあの日、初めてデートをした時のドキドキした気持ち。

そして、初めてプロポーズされたあの日の喜び、感動を全て無かった事にするなんて私には出来ない。


だから私は人生をやり直したいとは思わない。


確かに優也が会えないのは悲しくて、辛いけど彼が居なくなったことを少しづつ受け入れて前に進むしかない。


人は前にしか進めないのだから。


と、頭では分かっていても心ではなかなか受け入れられなくて1年と言う歳月が掛かってしまった。


もう30歳を過ぎようと言う私が再スタートすのは色々と出遅れてしまった感があるけど。


いやいや、へこたれるな私人生はこれからだぞ。


へ?お前いい加減誰だよって?





ちひろ
ちひろ


あ゙あ゙〜、自己紹介してなかった。

名前も1度もで出ない、確かに誰だよ、ですよね。


私は神代ちひろ。

年齢は30歳、独身、彼氏無し、只今募集中。
無職、スリーサイズは・・・内緒♡
体重も勿論内緒♡

この村1番の美女です。
ちひろ
ちひろ
さ、て、と、そろそら帰らないと日が暮れてしまう。

母さん驚くかな。
私は腕時計を確認すると午後4時を回ろうとしていた。

既に日が傾き始めていた。

ホームの階段を降り、駐輪場の前に差し掛かると1台の自転車が駐輪場に止まり見知らぬ男性が此方に話しかけて来た。

不審者
不審者
神代?

神代ちひろだよね?
ちひろ
ちひろ
(え、何、ちょっと怖いんだけど)
見知らぬ男性に声を掛けられて怖くなった私は駆け足でその場を離れようとした。
不審者
不審者
え、あ、ちょっと待って。

俺だよ、オレオレ。
見知らぬ男性は自転車を降り此方に駆け寄ってくる。
確かに何処かで聞いた事のある声だけど。
ちひろ
ちひろ
(え、嘘、こっちに来る、どうしよう。)
逃げても追いかけて来そうなので、改めて男性を良く見てみる。

ボサボサ頭に黒縁メガネ、深緑のヨレヨレコート、真っ赤なシャツを真っ黒なズボンにINしている。
ちひろ
ちひろ
ダサッ
思わず声が出してしまい慌てて両手で口を塞ぐ。
不審者
不審者
ダサッ、て何だよ!!

久しぶりに会ったのに第一声がそれかよ!!
ちょっとイラついた口調で彼が言う。

やはり彼は私の事知ってる様だ。

話し方から察するとかなり親しい間柄の様だが。

この村で親しい男性と言うと・・・

私はある事に気づき左の掌に拳をポンッと叩いた。