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第23話

理由#2
昼休みに入り俺と緑子はあの場所に向かう。

あの場所と言うのは役場の二階にある資料室だ。

ここはまず人が寄り付かない場所で2人でゆっくり話す時はここを利用している。

2人で資料室に入ると扉を閉めた。

まず口を開いたのは緑子だった。
緑子
緑子
昨日の事は昼休みに話すって言ってたじゃない。

おかげで、ちひろまで巻き込んじゃって。
恭平
恭平
ああ、それは本当にごめん。

あの時はどうかしてたわ。
緑子
緑子
まぁ、済んじゃった事はしょうがないけど。

後でちゃんと謝りなさいよ。
恭平
恭平
ああ、分かってるよ。

そんな事話に此処に来た訳じゃ無いだろ。
緑子
緑子
そうね。
恭平
恭平
なぁ、昨日のアイツは誰なんだよ。
緑子
緑子
アイツ、じゃなくて田中剛さんね。
恭平
恭平
名前なんかどうでもいいだろ!!
俺は怒鳴りつけた。
緑子
緑子
どうでも良くないわよ。

私の彼なんだものアイツ呼ばわりされるとさすがにカチンと来るわね。

それに怒鳴らなくても聞こえてるわよ。
緑子は至って冷静で話しかけて来る。

なんかこう言う場は慣れている感じだ。
緑子
緑子
あ、剛さんね。

弁護士で私の婚約者なの。
恭平
恭平
はぁ?

婚・・・約・・・者?

い、何時から?
緑子
緑子
そうねぇ。

婚約したのは先週位かな。


結婚を前提にお付き合いしていたのは5年位前かな。
恭平
恭平
ご、5年前。

そんな前から?
緑子
緑子
あら?

気付かなかったの?
恭平
恭平
き、気付いてたらこんな事には。
緑子
緑子
ならなかった?

本気でそう思ってる?
恭平
恭平
どう言う意味だよ。
緑子
緑子
私の事なんて大して知らないでしょ?

私がどう言う思い出であなたと付き合っていたか。

知らないでしょ?

ううん、知ろうともしてないでしょ?

だから気付かないのよ。
恭平
恭平
・・・
緑子
緑子
ねぇ、恭平。

ちひろちゃんの事どう思ってるの?
恭平
恭平
ちひろ?

ちひろは良い奴だよ。

俺の親友だし。
緑子
緑子
親友?

本当に?
恭平
恭平
何が言いたいんだよさっきから!!
緑子
緑子
だから、怒鳴らなくても聞こえるわよ。
さっきから、のらりくらりと話が逸れてく。

俺が話したいのはこれからの2人の事なのに。

何でちひろの名前が出てくるんだよ。


段々とイライラが募ってくる。
緑子
緑子
ちひろちゃんのこと、ずっと好きだったでしょ?
恭平
恭平
はぁ?

何であんな奴、好きにならなきゃならないんだよ。
緑子
緑子
好きよね。
恭平
恭平
さっきからなんなんだよ!!

俺が好きなのは緑子で!!

俺はこれからも緑子と!!
緑子
緑子
だから怒鳴らないで。
緑子
緑子
じゃ、単刀直入で言うわね。

あんたとは無理なの。

本気で私と結婚出来ると思ってたの?

馬鹿みたい。
緑子
緑子
あんたみたいな鈍臭い奴。

私が好きになる訳ないじゃない。

分かった?

じゃあ、そう言う事でサヨナラ。

(ごめんなさい、恭平)

(こうでもしないとあなたは・・・)

緑子は一気にまくし立てると部屋から出ていった。

俺は突然と言うか、ショックで呆然と立ち尽くしていた。
恭平
恭平
あはは。

俺の事好きでも何でも無かったんだな。

なのに俺は1人ではしゃいで。

馬鹿だよな・・・

う、うう、うあぁ〜。
心が痛い、張り裂けそうだ。

俺は叫んで泣いた。