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第1話

帰郷
私は電車の椅子に座り流れる風景をぼんやりと眺めてる。

1人、2人と乗客が降りて行くに連れて寂しさが増していく。

私の実家は人里離れた村でしかも終点。

終点まで乗る人は間違いなく村の人か用のある人だけ。

周りを見渡しても知り合いは居ないし、こんな田舎に用のある人もまず居るはずも無く間違いなく私1人になる訳で。

1人で電車に乗るのは寂しいものです。


私は毎日、隣町の高校に通っていた高校時代を思い出していた。


当時は私、土屋恭平、滝本緑子の気の合う仲間3人と話していて、恭平がドン臭くて、くだらない話をしだし、私がツッコミ、緑子さんが仲裁する。

そんなトリオ漫才みたいな事をしていた私達は片道2時間程の通学も苦にならなかった。


あの頃は楽しかったな、2人とも今どうしてるのかな?

1人でこの電車を利用するのは何年ぶりだろう?
村を出ていく時以来かな?

私が物思いに耽って居ると電車のアナウンスが終点を告げ無人駅に着いた。

私はホームに降り大きく背伸びをした。
腰が痛い歳とったな。

私はホームを見渡した。

白塗りの木製の駅舎、線路の途切れたホーム、見慣れた景色、何も変わってない。
まるで時の流れが止まっているみたい。


私はホームの先端に立ち、途切れた線路を眺めた。
私はこの村が嫌いだ、何の娯楽もなく楽しみも無い。


流行り物の小物やオシャレな服を買うのも片道2時間の隣町まで行かなければならない。


電車を1本逃せば何時間も待ちぼうけを喰らう。


私はこの村が嫌いだ。