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第16話

ふたりの部屋#3
緑子
緑子
ちひろちゃん?

大丈夫?
私が物思いに耽っていると緑子さんが心配そうに顔を覗き込んできた。
ちひろ
ちひろ
え?

ああ、あのバカが変なこと言ったからちょっとビックリしちゃって。
緑子
緑子
そうよね。

間違いでも目の前であんな風に言われたらね。
緑子さんは私を見て微笑んでいる。
ちひろ
ちひろ
え、いやいや。

私、恭平の事はなんとも思ってないから。
私は頭を左右に振り否定した。

ヤバ。

思いっきり反応してしまった。
緑子
緑子
そんなに必死に否定しなくても分かってるわよ。

ほんと、ちひろちゃんは分かりやすいわね。
ちひろ
ちひろ
あはは。
きっとアニメなら顔を真っ赤にして頭から煙が出ているだろう。

でも、分かってるて、どっちの事だろ。



私がまだ恭平の事を好きなこと?

それとも、なんとも思ったいないこと?
もし、私がまだ恭平の事を好きだ、ということを知っていたのなら。

私の気持ちを知りながら恭平と交際してる事になる。
でも、私にはどうしようも無い。

緑子さんは親友出し、緑子さんみたいな魅力的な女性じゃないし、何より恭平が緑子さんの事が好きなら。


私は無理だし。
緑子
緑子
さぁ、いい加減ご飯食べましょ。

ちひろちゃん、お酒飲めるでしょ?
ちひろ
ちひろ
はい、飲めますよ。
緑子
緑子
じゃ、ビールでもいいかな?
ちひろ
ちひろ
はい、いいですよ。

「ゴク、ゴク」

染みる〜。

何だか久しぶりに飲むです。
恭平
恭平
ちひろおっさんみたいだな?

料理うめ〜。

緑子最高〜。
ちひろ
ちひろ
うっさい恭平〜。

でも、料理美味い。

さすが緑子さん。
緑子
緑子
料理まだ沢山あるからね。

おかわりしてね。
緑子
緑子
ところで、ちひろちゃん。

今後はどうするの?
ちひろ
ちひろ
う〜ん、何も考えてない。

実家の手伝いしようかなと思ったけど。

もう田圃辞めたらしく、仕事探さないとだけどね。
恭平
恭平
それならさ。

俺達と一緒に役所の仕事しないか?
緑子
緑子
それいい考えね。

そろそろお花見シーズンでしょ。
役所の近くの空き地に桜の木を植えたんだけど。

その場所で桜まつりを行い観光客を呼び込もうと言う話になってるの。

その準備に人手が必要なのよ。
どう?

ちひろちゃんやってみない?


ちひろ
ちひろ
うわぁ〜。

面白そう。

私やってみたい。
緑子
緑子
そう言ってくれると助かるわ。
恭平
恭平
ありがてぇ。

人手不足だったんだよ。

ちひろなら頼りになるし。

それよりまた3人で一緒になるの久しぶりだよな。
緑子
緑子
そうね。

中学生以来かしら。
ちひろ
ちひろ
少子化で小中一貫校だったからね。

体育祭、文化祭、色々3人で決めたよね。

懐かしいなぁ。
恭平
恭平
殆どちひろが決めてたけどな。
緑子
緑子
そうね。

ちひろちゃんはみんなのアイドルだったからね。
ちひろ
ちひろ
やめてよ。

みんなのアイドルと言っても全校生徒たったの10人じゃない。

しかも私達3人以外低学年のおチビちゃん達じゃない。
緑子
緑子
そんな事ないわよ。

先生からも近所の人達からも人気があったんだから。

当時の私は少し羨ましかった。
ちひろ
ちひろ
・・・緑子さん?
緑子
緑子
あ、ゴメンなさいね。

昔の話よ。
恭平
恭平
あ、思い出した。

確かにちひろは人気あったぞ。

低学年の女の子が大きくなったら、ちひろ姉ちゃんのお嫁さんになる。

て、言ってたわ。
ちひろはやっぱり男に見られてたんだな。
恭平は突然言葉を発したかと思えば。

くだらない事を言い出し腕組みをしてウンウンと頷いている。

こ奴は私に喧嘩を売っているのか?
ちひろ
ちひろ
恭平くん。

君は私に殴られたいのかな?
緑子
緑子
まぁまぁ、2人とも。

本当に懲りないはね。

あらまぁ、もうこんな時間。

ちひろちゃん今日は泊まってく?
時計を見ると23時を回っている。
ちひろ
ちひろ
いえいえ。

お二人の邪魔をしちゃ悪いんで。

私はコレで帰りますね。
緑子
緑子
そう。

今日はありがとうね。

また何時でもいらっしゃい。
それじゃ、おやすみなさい。
恭平
恭平
ちひろ今日は来てくれてありがとな。

楽しかったよ。

じゃ、またな。

おやすみ。
こうして私は2人に別れを告げ帰路に着いた。

結局あの違和感は私の気のせいなのだろう。


とても楽しそうに話す2人を見てそんな疑いは晴れていた。


でも、緑子さんは時折遠くを見て寂しそうな顔をする。

何か悩みでもあるのだろうか?