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第28話

不吉な陰
私達は食事を終えぶらぶらと散歩を楽しみながらショッピングモールへと向かった。
ちひろ
ちひろ
ねぇ、恭平。

今度は泊りでどっか行かない?

温泉とか、どうかな?
恭平
恭平
おお、良いね。

て、と、と、泊りで温泉?!
恭平は驚いた、かく言う私も驚いている。

どうやら先程の出来事がまだ頭から離れない。

先程のことを思い出し再び鼓動が早くなる私。


どうしたんだろ私、何か求めてるのかな?
付き合い初めて1ヶ月経つし、ねぇ。

でも、1年のブランクが・・・
恭平
恭平
どうした、ちひろ?

顔赤いぞ。
ちひろ
ちひろ
わぁ、ひっ。
恭平
恭平
なちゅう声上げてんだよ。

本当に大丈夫か?
ちひろ
ちひろ
な、な、な、何でもないよ。

で、デート楽しいね。
恭平
恭平
ちひろ本当に分かりやすいよな。

何、変な事考えてんだよ。
ちひろ
ちひろ
きょ、恭平のバカ?!
「ドスッ」と鈍い音と共に恭平が崩れ落ちる。

私の拳が見事みぞおちに命中したようだ。
恭平
恭平
ぐぉ。

ナ、ナイスパンチ。

ちひろ相変わらず容赦ないな。
ちひろ
ちひろ
きょ、恭平が変な事言うからでしょ。
恭平がお腹を押さえ苦笑いしながら言った。

今の私は恥ずかしさと怒りと複雑な感情になっていた。

恭平
恭平
何だか久しぶりに怒った顔を見る。

怒った顔も可愛いな。
ちひろ
ちひろ
恭平はドMか?

この変態。
恭平
恭平
あはは。

久しぶりに聞いたなその台詞、ちひろなら全然平気だよ。
私の顔は真っ赤になってるに違いない。

恭平は恥ずかしい台詞を躊躇いなく言えるものだ。

私はここでふと我に返る。

恭平の後ろの方に見なれた姿が見えたからだ。
ちひろ
ちひろ
ねぇ、恭平。

あれ、緑子さんじゃない?
恭平
恭平
ん?
恭平は私の目線の先を見る。
恭平
恭平
ああ、緑子だね。

買い物か?
ちひろ
ちひろ
!!
恭平
恭平
!!
私達は顔を見合わせて思わず隠れた。
緑子さんは1人ではなかった、男性と一緒だ。

年齢は20代後半、茶髪にショートヘアで細身でイケメンだ。

明らかに婚約者じゃない。
ちひろ
ちひろ
ねぇ、どうしよう?
恭平
恭平
どうしようもこうしようも無いだろ。

今から乗り込んで貴方誰ですか?

とでも言うつもりか?
ちひろ
ちひろ
確かにそうだけど。

あんた元カレでしょ?

どうにかしなさいよ。
恭平
恭平
バカ言うなよ。

そんな無茶ぶり俺に押し付けるなよ。

同じ女性だし親友のちひろなら上手くやれるんじゃね?
ちひろ
ちひろ
無理言わないでよ。

下手したら親友じゃ無くなっちゃうじゃない。
恭平
恭平
だよな。

婚約者に言った方が良いのかな?
ちひろ
ちひろ
それこそ止めてよ。

知らないことの方が幸せな事もあるよ。
恭平
恭平
だよな。

・・・緑子、どういうつもりなんだろ?

婚約者と楽しそうだったのに・・・
仕方なく私達は来た道を戻ることにした。

恭平の表情が曇り何が考え込んでいる様だ。

優しい恭平、他人の揉め事まで自分の事のように背負い込んでしまう、そんな恭平私はに少し不安を感じた。
その後、私達は緑子さんに鉢合わせしない様に少し離れた場所でショッピングを楽しみ。

帰路についた。