一夜明けて翌朝。
今日は天気がいいので取り敢えずぶらぶらと村を散策する事にした。
近所のおばさんに挨拶などをして歩いていたらいつの間にか展望台の所まで来てしまった。
昨夜の出来事を思い出し涙が溢れてきた。
やっぱりこの場所は無理だ帰ろ。
私が帰ろうとすると隣から言い争っている声が聞こえて来た。
ここで男性のスマホが鳴り、スマホに出ると何度も頭を下げながら話している。
女性はスマホを取り出し村をバックに自撮りをしだした。
その様子を見ていたら女性と目が合った瞬間、身体中に電気が走った様な感覚に襲われた。
これが彼女との運命的な出会いでした。
女性はそう言いながら近寄って来た。
私は急いで涙を拭い女性に返事を返した。
女性は地図を拡げて指を指す。
女性を間近で見ると凄い美人さんだ。
同性の私がドキドキする程。
て、ここラブホなんだけど。
え〜、あの男性と???
でもさっき待ち合わせとか言ってたね?
ラブホで待ち合わせって。
運転手付、ラブホで密会?有名人?
そう言えばどこかで見たことある様な・・・。
女性はスマホで話している男性に向かって話した。
そう言うと未華子さんは私の隣に並び顔を寄せる。
うわ、顔近、超綺麗。
緊張するんだけど。
私が車に乗ると未華子さんが話しかけて来た。
私は何故か今日会ったばかりの未華子さんに今までの事を話した。
そんな話しをしているうちに目的地に到着した。
え?え?え?
ここラブホなんだけど私に来いと?
可愛い顔してとんでもない事言い出したよ?
待ち合わせって言うからどこぞかのイケメン芸能人とアレなのかと思ったけど。
私も一緒にて、どう言う事ですか〜?!
私もその男性と3人で・・・・・。
無理〜、変な妄想してしまった。
てか、今日知り合ったばかりなんですけど。
え?え?え〜???
私は顔を真っ赤にして固まってしまった。
そうです、とってもイヤらしい事、考えてました。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。