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第27話

デート
今日は日曜日、待ちに待ったデートの日。

待ち合わせ時間は朝の7時、だけど30分も早く付いてしまった。

私は久しぶりにホームの先端に立ち途切れた線路を眺めた。


私がこの村に帰ってきて、もう2ヶ月が過ぎた。
時が経つのは本当に早いものだ。
本当はこの村に帰って来たところで何が変わるんだろう。

私の傷付いた心はきっと癒えないのだろうと、そんな風に思ってた。


でも、恭平や緑子さんと出会い私は変わった。
辛いことも会ったけど今は幸せだ。

帰って来た当初はこんなに幸せになるなんて思っても見なかった。

ねぇ、優也、私、幸せになっても良いんだよね。

ねぇ、優也たまには思い出すからちょっとだけ忘れても良いよね。


私は遠くの空を見つめていると、柔らかな風が私の頬と髪を撫でるように吹いていく。

私は風に誘われる様に振り向くとそこに恭平が立っていた。
ちひろ
ちひろ
恭平?
恭平
恭平
よう。

どうした?

鳩が豆鉄砲を食らった様な顔して。
優也、ありがとう。

私は優也が良いよって、そう言った気がした。
ちひろ
ちひろ
ううん、何もないよ。

おはよう。

恭平、さ、行こ。
恭平
恭平
おう、おはよう。

変な奴だな。
私達は電車に乗り隣町の映画館に向かった。
駅に着くと速攻で映画館に向かう。

今日は何が上映してるのかな?


先週はアクション物だったから。
今日は恋愛物にしようかな?

君のいない世界?

何か面白そう。

ちひろ
ちひろ
恭平、恭平。

これ見よこれ。
恭平は両手にポップコーンと飲み物を持って来た。
恭平
恭平
なになに、君がいない世界?

聞いた事ないけど、面白いのか?
ちひろ
ちひろ
私も分かんないけど、きっと面白い。
私のインスピレーションがそう言いてる。
恭平
恭平
何だよそれ。

えっと監督は、神神?


主演、安倍未華子?


原作、脚本、Kamikami?

誰ひとり聞いた事ねぇ。
新人か?
ちひろ
ちひろ
変わった名前の方々だね。

まぁ、見てみようよ。
恭平
恭平
ちひろがそこまで言うなら見てみるか。
恭平は他に見たい映画でもあったのか?

少し腑に落ちない表情をしていた。
映画が始まって最初に驚いたのがヒロインが私と同じ名前だった事。

そして何より女優さん私にそっくり。

その為か感情移入が半端じゃない。
恭平
恭平
(まさかヒロインがちひろと同じ名前とは)

(更に女優ちひろにそっくりだ)

(最初は疑っていたがなかなかいい映画だ)

(女優さんもいい演技してたな)
~映画のワンシーン~
ヒロイン、ちひろ
違う、これは私の記憶じゃない。

これは私じゃない!!

私はちひろだ!!

ねぇ、誰か助けて、このままじゃ・・・
私が私で無くなっちゃう、誰か助けて・・・。
男優
おい、ちひろどうした?

ちひろ~~~~。
~映画終了~
ちひろ
ちひろ
ひっく、ひっく、う、うう。

ちひろ可哀想だよ〜。
恭平
恭平
ちひろ?大丈夫か?

(隣でちひろが泣いている)

(そして、俺も泣きそうだ)

(話の内容は複雑で難しいんだけど胸に突き刺さるいい話だ)
ちひろ
ちひろ
いい映画だったね。

何か泣けた。

話の内容はよく分かんないけど。
恭平
恭平
ああ、話の内容よく分からんかったけど、いい映画だった。

(ちひろを見てドキッとした)

(潤んだ瞳に微笑む表情に思わず抱きしめたくなる)
ちひろ
ちひろ
ねぇ、恭平これからどうする?
恭平
恭平
ん〜、そうだな取り敢えず。
そう言うと恭平は私の腕を掴み抱き寄せ、顔を近づけてくる。

え?ここでキス?

私は周りを見た、結構人が居る。
ちひろ
ちひろ
え?!

ちょっと、人が見てるよ。
恭平
恭平
ん?じゃ辞めるか。
そう言うと恭平は私から離れた。
ちひろ
ちひろ
・・・また、しないんかーい。
恭平
恭平
何だよ、して欲しいのかよ。
ちひろ
ちひろ
恭平の意地悪。
ぐぬぬ、恭平に弄ばれてる。

全く何処でこんな方法を覚えて来たのか。

今もドキドキしてる、意外な程に反応してる自分に驚く。


・・・恥ずい。
恭平
恭平
あはは。

可愛いな、ちひろ。
再び抱き寄せられ今度は頭を撫でられる。

え?ええ?ゆ、油断してた。

もう完全に主導権を握られた。
私の鼓動が再び高まる、きっと恭平まで伝わってる。

顔も耳まで真っ赤になってるはず。

恥ずい。
そう思っていると顔を持ち上げられ。


ちひろ
ちひろ
へ?
キ、キスされた。

キスはないと思っていた私は思考回路停止。
恭平
恭平
今日もゴチになりました。

さぁてご飯でも食べに行こうぜ。
ちひろ
ちひろ
ふぁい?

ごぉふぁん?
恭平は私の腕を組んで歩き出した。
暫く何を言っていたか覚えていない。