「ねぇテンさ君のこと気になっちゃった」
私は俗に言う陰キャというもので友達は1人。
その友達は不登校というなんとも孤独な生活を送っている。
私は人と話すのが苦手で本が大好き。本は自分の世界に入れる。
だから私いつも本を読みに学校に来ている。
学校なんて本当は行きたくなんかない。邪魔者扱いされてましてや透明人間扱いまで。
親のことを考えればそんなことを言えるはずもない。
ほらまただ。
朝学校に行くとシューズがびしょ濡れになって置いてある。
毎回毎回懲りないな。犯人が誰かなんて分かりきっていることだ。
私がいじめられるようになったのは今に始まったことではない。
私の友達をいじめからかばった。それだけの理由で私が標的になってしまった。
それが原因で友達は不登校。私はそいつらに負けるわけにはいかない。
だから辛くても学校に行っている。
『後もう少しだから頑張れ自分』
後もう少しで卒業だから耐えれる。頑張れ。
そう思ってはいたものの日に日に強度を増していくいじめに私も耐えれなくなっていた。
全身が傷だらけで痛いし頭がクラクラする。
友達のためにその一心で頑張ってきた。ここで負けるわけにはいかないんだ。
『頑張らなきゃ。後少しだから。』
そう自分に言い聞かせていた。
「ねぇ君誰?」
私が後ろを向くとすごくイケメンな男の子が立っていた。
「そこテンの特権なんだけどどけてくんない?」
『と、特権、?はぁ、わかりました。』
私は渋々承諾してその場を立ち出て行こうとする。
「ねぇ待ってよ」
『はい、?なんですか?』
「何かあったらきなよ」
『え?』
「別に来たくないならいいけどさ」
私はこの時自分の居場所を見つけた。誰にも邪魔されず落ち着ける場所。
名前はテンさん。って言ってたけどよく分かんないな。
そこからいじめられるたびに屋上に逃げていた。
テンさんは私にそれを聞くことなく音楽を聞いたり踊ったりしていた。
私はテンさんのその姿を眺めているだけで幸せだった。
テンさんのこと何も知らないのに。
いつものようにいじめられる場所に行く。
いつもよりも険悪な雰囲気が漂っているのがわかる。
“おい、お前なんかがなんでテン君と仲良いんだよ”
『え、?』
“なんで知ってんのかって思っただろ。お前なんかの分際でテン君に近づくなよ”
そう言っていつもの倍の力で腹を殴られる私。
『うッ、』
“お前がテン君と釣り合うはずがないだろ”
金属バットを持って私に振り上げてくる。
そこで私の意識は途切れた。
目を覚ますと視界にはテン君がいた。
『あ、テン君。ここ、』
「ここ保健室。全く、心配かけさせないでもらってもいいですか?」
『ご、ごめん』
「ほんとだよ。あなた助けてっていうのが遅いんじゃないの」
『え、?それって』
「ごめん知ってた。あなたがいじめられてること。」
「助けてあげようとタイミング伺ってたらこんなに遅くなっちゃった。」
「本当にごめん。」
『テン君のせいじゃないよ。元々は私がいけないんだから。』
『金属バットで打たれなかったのはテン君のおかげだから。』
「はぁ、あなたのせいで最悪の誕生日だよ。」
『え、テン君今日誕生日、?』
「そうだけど何?」
『じゃあ私といちゃダメじゃん!友達と遊んできなよ!』
「俺がいたくているからいいの。それに1人だとまたくるかもじゃん」
『私は大丈夫.』「俺が大丈夫じゃないの。」
「あなたのこと好きだから、一緒にいたいって思うのは当然でしょ。」
テン君が私をいじめてた人に一喝いってくれたおかげで私と
私の友達は学校生活を楽しく送ることができ
それに加えて私の隣にはいつもテン君がいます。
今年も一緒に誕生日迎えられてよかった。
end
テンさん!誕生日おめでとう!!
てかみなさんwayvカムバですね!めっちゃ嬉しい!
私は二形態ニセットずつ注文しました。
みなさんはどんな感じですか????
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。