第15話
Yuta ▶︎ 先輩
「あなた?俺あなたのこと好きやねんけど付き合ってくれへん?」
『悠太先輩ごめんなさい。私好きな人いるんです。』
私が目をつけられたのは学校一のイケメン。
日本からの留学生でかなりのタラシらしい。
私はテヨンの妹。オッパと悠太先輩は仲がいい。
悠太先輩が家に来た時私に一目惚れしたと言ってきた。
悠太先輩は絶大的に人気だしインスタグラムのフォロワーは有名人並みだ。
私は悠太先輩に告白を軽く50回は受けている。
でも私は好きな人がいる。ドヨン先輩だ。
ドヨン先輩はオッパと仲が良くて家にも遊びに来る。
何故かわからないけど悠太先輩とも仲がいい。
「あ!あなた!またドヨンのこと見てる!俺にすればって言ってるのに」
『あ、悠太先輩。先輩はないですって』
「えー?俺の方がドヨンよりかっこいい気がするんだけどな」
『私はドヨン先輩が好きなんです。』
「ふ~ん」
屋上から下にいるドヨン先輩を眺めている私。
その隣でコーヒー牛乳を飲みながら頬杖をついている悠太先輩。
「ドヨンはやめといた方がいいよ。後から傷つくのあなただし」
『え、私は、大丈夫ですって!先輩に心配されるような歳じゃありません!』
私は先輩に意地を張って出ていった。
私はドヨン先輩にアピールを続けていた。
デートに誘ったり昼ごはんを誘ったり。
でも全部効果なしで、。
「はぁ。なんか虚しいな」
“ねぇ、ドヨンやめてよ/”
「いいって」
“あの子に期待持たせるようなことしたんでしょ?”
「ん?あ~テヨニヒョンの妹?あれはテヨニヒョンに頼まれたから」
オッパに頼まれた、?確かにドヨン先輩が好きとは言ったけど
もしかして今までのデートって全部、
私は何もかもが嫌になって屋上に逃げた。
自分が期待持たれてるかもって勘違いして1人で浮かれてたんだ。
「はぁ、勘違いしすぎだよ、バカだな」
誰もいないのをいいことに涙が出てくる。
「泣きたくないのにッ、」
『おじょーさん?泣いてるの?』
その声の主は一番会いたくて会いたくなくてもどかしい人。
「ゆた、せんぱい、ッ、」
『あぁ、もうドヨン女の子泣かせちゃって』
手で私の涙を拭いてくれる悠太先輩。
「優しくッしないでください、」
『なんで?』
「私惨めなんです。勝手に両思いかもってて1人で浮かれて、1人で泣いて」
『俺ならあなたにそんな思いさせへんけどな』
「え?」
『言ったやん?俺あなたのこと本気で好きやって。俺なら勘違いなんてさせへん』
「悠太先輩、」
『あ?俺に惚れた?ㅋㅋ』
「違います!惚れてません、」
あの後も私に先輩はもうアプローチしてくれて無事付き合いました。
end