あ、また来た。
「hey-!あなた!!!」
明らかに発音がよくて周りよりも背が高く存在感がある。
こいつは私の同じ大学のジャニー。
一年生の時に同じ講義をとってから仲良くなって今では大親友。
公共の場で私を抱きしめながら頬にきすをする。
周りからすごい目で見られるのは確か。
でもアメリカ生まれアメリカ育ちのジャニーからすると
これが挨拶がわりだから私ももう慣れたよね。
「あ、そうだ。ジャニー誕生日おめでとう。」
『Thankyou!!今日はMybirthday—!!』
アメリカでは誕生日の日は休みの日みたいな風習があるから
ジャニーは何で学校があるのか去年まで不思議だったみたい。
今日は私もジャニーの家に行って家族さんとのパーティーに参加する予定だ。
「ジャニーの家すごく大きいからなんか肩身が狭いな~」
『????』
言葉の意味がよくわからなかったのか私をガン
見しながらハテナマークを浮かべている。
「ううん。何でもないよ。」
講義中はジャニーは真面目に聞いていて韓国語もすらすら書いている。
私はその姿に見惚れてしまう。
ジャニーはそれに気づいてウインクをしてくる。
それでドキッとするのは私がジャニーに恋をしているからだろうな。
講義が終わってジャニーの家に直行した。
そこではジャニーの両親が迎えてくださった。
「あなたちゃんじゃないの~!久しぶり!」
ジャニーの両親は私のことを気に入ってくれているみたいだ。
家に入るとジャニーの海外の友達やらジャニーの知り合いらがたくさんいた。
それもそのはず女の方もいた。
やっぱそうだよな。と思いつつ私は端に座る。
ジャニーの友達はアメリカ人らしき方が沢山い
るから韓国人の私は場違いに思われているだろうな。
当の本人は集団の真ん中で笑いながら話している。
みんなのジャニーなんて思うと悲しくなる。
私に隣にいる資格なんてないから何も言えないな。
そんなことを考えているとアメリカ人美人さんが話しかけてきた。
《Areyoujonny’sgirlfriend??》
英語が嫌いな私でもわかることだった。
YESと言いたいところだが現実は違うから。
「No.『YES』
私の上を見るとジャニーが立っていた。
いつものジャニーの穏やかな顔ではなく男の顔で。
するとジャニーが私に英語で話し始めた。
『I love you I want to be more than a close friend. So go out with me.』
そのあと私以外のみんなから歓声が上がった。
私は英語ができないため何で言っているのかがわからなかった。
「ねぇ、ジャニー?なんて言ったの?」
私がそう言うとジャニーは私を抱きしめながらキスをした。
「ちょ、ジャニー?」
『俺はあなたのことを愛してる。俺のプリンセスになって?』
彼らしい告白で私たちは大親友からカップルへ昇格しました。
5年後めでたく結婚した私たちは二人の子供にも恵まれて
『Iloveyou!!!!!』
と子供の前でもキスをしてくるので
「パパママぼくもちゅーする!」
とキス魔になってしまいました。
end
ジャニーさん!お誕生日おめでとう!
少し早ですみません!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。