昨日1月25日は俺の誕生日。
俺はアイドルだけど彼女は一般人なわけで
会うのも一苦労の生活を送っている。
そんな彼女と今日は1日遅れのパーティー。
彼女は一人暮らしだから、マネヒョンに送ってもらうつもりだ。
「いぇーーーーーーーーい!!!」
急に声を荒げたからびっくりしたのかメンバー全員俺の方を向く。
🐻「もう、ルーカス静かにしててよ。」
『誕生日くらいいいじゃないですかクンヒョン!』
🦖「ルーカスはいつもうるさいよ。」
うんうん。他メンバー全員が頷く。
🐥「でも今日はあなたちゃんに会えるからより一層テンション高いね。」
『そうなんですよ~、もう楽しみ!!』
その日は浮かれすぎていてカメラマンさんにも注意をされてしまった。
今日は帰ったらあなたがいるはずだったのに。
『あなた~いる?』
誰も返事をしてくれない。
『あなたいないのかな。』
最初はドッキリかなと思ったりもしたけど1時間経っても出てこない。
メールも電話も出てくれない。でも明日は仕事がある。
するとテンヒョンからメールが来た。写真付きで。
🐱《ねぇ!?これあなたちゃんだよね!?》
写真の横にはあなたと笑みを浮かべている男がいた。
《テンヒョン!?今どこですか?》
🐱《今宿舎のコンビニの近くだよ!》
あなたの家からは離れているはずなのにどうして宿舎のほうにいるのか
俺は訳がわからなかったが無我夢中で走っていた。
そうすると、あなたから電話が来た。
「📞ルーカス?どこにいるの?」
『📞今宿舎の近くのコンビニ。』
「📞え?奇遇!私も近くにいる!」
そう電話をしながら周辺を歩いているとあたりをキョロキョロする人がいた。
それは紛れもなく俺の愛する人あなた。
宿舎に来ることはほとんどないからあまりこの周辺を知らないのだろう。
でもあの写真を見たから会いたくない。
いつもならいたいくらい抱きしめに行くのに。
その時は足が動かなかった。
そうすると俺を見つけたのかとことこ走ってくる。
はぁ、この子のために今日1日頑張ったのに。
「ルーカス!誕生日おめでとう!」
息を切らしながら言ってくれるあなた。
揺れた髪。綺麗な瞳。俺よりは、だけど。
『う、うん。ありがとう。』
「あれ?ルーカス元気ない?」
『そんなことないと思うけど、。』
「絶対なんか隠してる!誕生日なんだからちゃんといいな!」
聞いたら、壊れる気がして言えないよ。
「早く!言ってよ!」
『今日、一緒に歩いてた人,誰?』
彼女は驚いた顔で俺を見た。
嫉妬したって呆れられた?もう嫌われた?
「はぁ、バレたんならしょうがない。」
バレたってどういうこと、?
「あれね。私の弟。かっこいいでしょ?」
『え、?』
「前言ったじゃん!私弟いるって!私たち何年カップルやってるの?」
たしかに言ってたけどあんなにイケメンとは聞いてないから。
(俺よりは全然だけどね?)
『じゃあなんでこなかったの?あなたの家で待ってたよ俺。』
「え?だって明日パーティーの予定じゃん?」
急いであなたとのメールを遡る。確かに1月27日にパーティーと書いてある。
「ルーカスまさか日にち間違えた!?」
俺を馬鹿にするようにケタケタ笑うあなた。
恥ずかしくて顔を手で覆う。
「ルーカス君?可愛いね?」
そうやって赤ちゃんを甘やかすように言うあなた。
力が抜けて座り込む俺。
『はぁよかった。浮気されたかと思った。』
「え!?私が?ないないない。私モテないから。」
俺が惚れた女がモテないわけがない。
「まあ改めて2日遅れだけど誕生日おめでとう!!これからもルーカスファイティン~!」
そう言って盛大に料理を振る舞ってくれたあなた。
俺よりも俺の誕生日を楽しんでたけどね。
で誕生日プレゼントはというと、
『開けていい?』
「うん!早く開けてよ!」
綺麗な包装を綺麗に開けるとそこから出てきたのはゴールドのリング。
『わぁ、いいねこれ。』
でしょと言いながらこれ買うためにどれだけ頑張ったかなんて語るあなた。
実はだけど
『俺からもプレゼント。』
「え!?なんで!?」
『もらうだけじゃなくてあげると、来年もっといいものもらえるかもだから。』
「出費が大変だから~」
なんて言うあなた。
いつかは俺から左手の薬指に指輪はめてあげるから。
end
うぉんゆっけい。ハッピーバースデー‼︎
ありがとうございます!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。