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「なぁ!今日転校生来るらしいぜ!」
「マジ!?可愛い子がいいなーw」
『彼女欲しいだけだろw』
「バレたかwww」
先生「HR始めるぞー」
『はーい』
先生「じゃあ転校生を紹介する。入って。」
あなた「綾川です。よろしくお願いします」
先生「窓側の奥に座ってくれ。みんな仲良くな!」
生徒「はぁ〜い」
なんか···人見知りなのかな、?
話すの好きじゃなさそうだし···
「あの子、可愛くね?」
『え?』
「可愛いよな?って言ってんのw」
『いきなりそこかよww』
···でも、確かに可愛い。
「てかさ、なんであんな無愛想だったんだろ」
「さぁー?俺今度話しかけてみよーっと」
俺も話してみようかな。
「ねぇ綾川さん!私こはる!よろしく!」
あなた「よろしく。で、何?」
こはる「綾川さんって中学どこ?」
あなた「っっ別にどこでもいいでしょ。」
こはる「いいじゃん〜教えて?」
あなた「嫌。」
こはる「ねー!お願い!!」
あなた「嫌って言ってるでしょ!あなたには関係ない!ほっといてよ!」
こはる「···何よ。せっかく話しかけたのに。もういい」
『···なんか中学が嫌だったのかな』
「いや知らんww俺同じじゃないしww」
『まぁ···そうだよな』
「てか性格キッツーww怖すぎだろw」
「あんなので怒らねぇしwwヤバそうw」
あなた「なんか用?」
「なんもないです」
あなた「あ、そ。」
「うー怖!」
『それって、理由があるんじゃない?』
「理由?」
『うん。俺あとで聞いてみる』
「やめとけよ〜」
『いや、やる』
「どうなっても知らないぞー」
『それでも大丈夫!』
その時俺は、まだ知らなかった。
彼女の過去に隠された、
悲しくて辛い過去と真実を···。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!