第4話

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2018/07/28 12:32
そこから始まったルール説明。
まず、8人1組に分かれ100のチームを作る。
そして、他のチームとテストの合計点で勝負
をする。テストの難易度は4段階、2人ずつ
テストは行われるようだ。
テストの合計点で負けたチームは死。
勝ったチームは生きる。
全員が満点を取ると、何か貰えるとか。
死ぬ可能性があるということには知らない
らしく、泣き出す女子もいた。
しかし…
クレア
…静かにしてください。これに
応募したのは君達ですよ?
その言葉にみんなが黙る。
まぁ、そうだよね。命を賭けてゲームしたい
と思わない人が多い筈だし。
説明が続く。
運動も同様でチーム戦らしい。
みんなが怖がる声が聞こえるが、私はそんな
みんなを無表情で見ていた。
暫くして、説明が終わる。
クレア
それでは、チームに分かれて
ください。
クレアがそう言うと、色の名前が書いてある
カードを持った人達が並ぶ。
三鷹琉依
……。
私は寄りかかってた壁から離れると、黒の
カードを見つけ歩き出す。
茜、鶯、琥珀、瑠璃…様々な色がある。
私は歩いている時に気づいた。
長袖長ズボンの人、少ないじゃん……
よく考えたら今は夏だった。
私はあまり汗をかく体質じゃ無いし、暑いの
とかが平気だから気にしていなかった…
『黒チーム』のところに行くと、私を含め、
男女各4人ずつがいた。
少ししてクレアの放送が始まる。
クレア
はい、チームごと分かれたね。
ゲームを始める前に学力、体力
のトップ3を発表するよ。
ステージ上のスクリーンに画面が表示された
3位から順に開いていくらしい。
クレア
まずは体力から発表しようか。
3位は青華高校の貫井陸斗。
短距離全国大会で優勝者。
2位は海峰高校の三鷹琉依。
帰宅部だが筋力はかなり高い。
1位は遠阪高校の幹本篤司。
空手、日本代表候補。
え、入ってた……
あの枷のつけっぱなしは役立ったんだ…
生憎、私の「琉依」という名前は男子だと
思われたらしく誰も騒がなかった。
クレア
次に学力のトップ3発表。
3位は大篠高校の宮崎遥香。
全国模試、トップ10をキープ。
2位は弥生坂高校の富永佳奈。
中間考査、5教科合計497点。
1位は海峰高校の三鷹琉依。
超難関校と言われた海峰高校に
全教科満点の主席合格。
周りからざわめきが起こる。
一つは私が学力と体力の両方にランクイン。
もう一つは超難関校として有名な海峰高校に全教科満点で入学したこと。
満点なんて当たり前じゃん…
それに、体力だってつけたくてつけたつもりじゃないし…
クレア
では、10分以内にチーム内で、
自己紹介をし、リーダーを一人
決めてください。スタート。
スクリーンに10分のカウントダウンが始まる
冷静な人達。その中の一人が…
男子
それじゃ、早く始めよう。
…と言ってくれた。

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