…扉の鈴が鳴って、私はそっちを見る。
野上 あなたの下の名前
異能力… “ 海 神 丸 ”
太宰治
異能力…“人間失格”
一応、私 此奴と同じで最年少幹部なんだけども。
能力値はこの頃はまだ私の方が下。私の扱いは雑だった。
また、鈴が鳴る。
織田 作之助
異能力… “ 天 衣 無 縫 ”
…今日は、えらく早めに鈴が多く鳴るな。また、扉のほうを見る。
坂口 安吾
異能力… “ 堕 落 論 ”
…いつからだろう。
四人で集まるのは楽しかった。
仕事を熟すのも何も思わなくって、
” これがポートマフィアの仕事だから ” と、
ずっとそう思って仕事をしてきた。
でも…
いつからか、ポートマフィアの仕事に嫌気がさしていた。
…皆で集まるのは楽しくて、愚痴を言い合うのも楽しいのに
何で…
嗚呼、五月蝿い。感情に任せて、ナイフを振り翳す。
こっちも、やりたくてやってるんじゃ無いんだよ。
[続]
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。