第95話

友人の話
979
2021/08/08 03:00
レイナ
レイナ
あなた、そっち!
数年間の内に、
すっかり日本語がうまくなったレイラが叫んだ
我妻(なまえ)
我妻あなた
待って待って待ってぇぇぇ!
屋根の上を2人の少女が物凄いスピードで
駆け抜けていく
2人が追いかけているのは人のようで人ならざる化け物
我妻(なまえ)
我妻あなた
あっ、いた!
遠くに見える影に、あなたが叫んだ
同時に、2人が刀を構える
レイナ
レイナ
雷の呼吸 弐の型
我妻(なまえ)
我妻あなた
雷の呼吸 壱の型
ガンッ
屋根の瓦が割れるほど強く踏み込んだ
レイナ
レイナ
稲魂!
我妻(なまえ)
我妻あなた
霹靂一閃!
ドォン!
青白い光の後に、大きな音が遅れてやってくる
2人が着地した頃には、鬼の首はきれいに落ちていた
我妻(なまえ)
我妻あなた
おし、任務完了
レイナ
レイナ
帰ろっか
2人は刀を鞘に戻し、反対方向へと歩き始めた
レイナ
レイナ
そういえば、近い内に大型任務が入るんだっけ
我妻(なまえ)
我妻あなた
うん
我妻(なまえ)
我妻あなた
今は情報部隊が色々手がかりを集めてる最中みたい
大正から時代が進み、
準備を経ての大型任務も可能となった
しかし、上層部への根回しなど
サポートする方は仕事が増えたと嘆いている
レイナ
レイナ
無事に終わると良いね
我妻(なまえ)
我妻あなた
そうだね、レイラに怪我させたらリリアにどやされるし
リリアとは、レイラの妹だ
少しばかり執着が強すぎるとレイラが呟いている
レイナ
レイナ
うん、気を付けないと
2人は顔を見合わせて、いたずらっぽく笑い合った

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