あなたたちが来たのは店内最多店舗数を誇る
ショッピングモール
もちろん、人は多い
あなたは緑谷に近寄ると、そっと耳打ちした
そんなことを言い出せば買い物も行けないのだが
基本的には鬼殺隊の支給物で間に合うため、
買い物はろくすっぽ行かないあなただった
溢れかえる音と匂いで気絶しかねない
緩和策はあるが、
匂いなんかは取捨選択もできないため困ったものだ
声をかけられて振り向くと、皆既にいなかった
あなたはポケットからメモを出すと、目を通した
貧乏を極める麗日にとって節約はもはや日常らしい
遠方への任務の時は藤の家紋の家に泊まるから
合宿カバンさえも持っていない
初耳である
炭治郎たちにも伝えておこう
伊之助が全て食べないように見張っておかなければ
麗日たちと分かれて、
あなたはマップを見ながらモールの奥へ進んだ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。