外で待機している柱3人の元に連れていこうと、
善逸があなたを抱き上げる
抵抗する様子はないが、
代わりにしがみつく様子もない
されるがままといった感じだ
丁度固定をし終わったタイミングで、
隣室から叫び声が響いてきた
どこからともなく泥のような液体が現れ、
あなたの体を包む
泥に吸収されるようにあなたの体は
小さくなっていった
そして、全てを残したままあなたのみが消えた
敵の個性であることは間違いない
だが、こんなものは事前のデータに存在しなかった
ガンッ
善逸が足元にあった椅子を蹴りあげた
バーの方からも困惑したような
ヒーローたちの声が聞こえる
おそらく、同じ状況だ
話では、もう1つの本拠地も制圧するはずだ
となれば、答えは1つ
場所の定義がいささか広すぎるが、
そうとしか言いようがない
あり得ない強者の音が外から響いてくる
あなたを救うため、そして敵に少しでも対抗するため
善逸たちは地面を強く蹴った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。