結局、そんな状態が半年近く続いて
退院したあともフラッシュバックが
全然治らなくて、
しばらく通信授業に切り替えたんです
切り替える時にも色々あったので、
あなたは実際の年齢より
1つ下の学年にいます
学園では炭治郎たちといつも一緒に
行動してます
隊士しかいないので、
フラッシュバックの危険性は
低いんですが
……なのに、
隊士を続けさせているのか?
俺たちも本当はやってほしくないんです
でも、あなたがやるって聞かないから
本人たっての希望ですし、半ば仕方なく
善逸が、少しあなたの頬をつねって
あなたが身じろぎした
任務中のフラッシュバックも
ありえるだろう
そこ辺りは、あなたが人に遭遇しないように徹底的に鳴影の人たちに頑張ってもらってます
鳴影?
俺専属の隠の呼称です
現在、柱や準柱には専属隠がつくことが多い
希望者が多ければ団体となるし、希望者が居なければ
そもそも作られることはない
鬼殺隊は若者が多い
そのため、彼ら彼女らに
まだ大人になって欲しくないと願う者たちが
隠団体『影』を作った
基本、影は担当の者を最優先する
そのため格上の人の命令であっても
徹底的に反発するので諍いが起きやすいのが
問題と言えば問題なのだが
皆、自分達のためだと知っているからこそ仲裁以外で口を出すことはない
……皆、我妻を心配しているんだな
ええ
俺たちの大事な妹で、お姫様ですよ
善逸がいたずらっぽく笑う
過保護だとは言われないか?
時々は
でも、それぐらいしないと
落ち着かないんですよね
善逸はあなたの寝顔を眺める
昔よりずっと穏やかな寝顔だった
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。