バシャッ
水音を立て、
あなたと爆豪はもう1つの本拠地に現れた
正確には"連れてこられた"だけだが
そして、後ろには同じく泥に飲まれたはずの
敵連合の面々が現れる
あなたは犬のように頭を振り、泥を飛ばした
後ろの敵たちも予想外の転移だったらしく、
何人かがえづいている
何かを、不振な男が死柄木に向かって告げている
よく分からない
ただ、自分たちにとって
ヒーローにとって
よくないことだということは分かった
止めるべきか止めざるべきか
答えが出ないまま、
あなたが2人の中に割って入ろうと手を伸ばした
そして一拍遅れ、何か大きなものの
飛んでくる気配がしてあなたは身を引いた
ガンッ
鈍い音をさせて怪しい男と向き合ったのは
オールマイト
その人だった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。