今日は久しぶりの残業
前までは嫌だったけど、今では残業がありがたい
家に帰っても居ない彼
家に居ても『飯』とか自分の欲求を満たすための物扱い
本当は別れなきゃいけない
そんなのは分かってる
けど、私にはそれが出来ない
だってまだ、好きで好きで仕方がなくて、手放すのが怖いから
そんな話をしながら仕事を終えた
大倉さんと一緒に飲みに行く
今までは本気で嫌だったんだけど、ここ最近はお互いを理解し合えるからか、全然苦ではなくなった
そして、大倉さんが向かう方向は、大人の男女の街だが、この通りを超えた先に、私も気に入るであろう居酒屋があるのだそう
そんなお店へ向かうときだった_______
だけど私は、これから向かうお店を嫌いになりそうだ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!