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2021/11/02

第13話

13話
昭裕の任意同行から3日後。
アイ/AI
アイ/AI
振一郎!!!振一郎ってば!!
大学から帰って早々、アイがとんでもないものを見せてきた。
湯川 振一郎
湯川 振一郎
なんだよ。どうした。
アイ/AI
アイ/AI
こんなサイトを見つけちゃったの!
アイはパソコンの画面を見せてくる。
そこに映し出されていたのは、ネットの掲示板だった。
見出しを読む。
湯川 振一郎
湯川 振一郎
『〇〇大学 詐欺の真相』?これ、僕が通ってる大学じゃん。
また、詐欺の文字。
考えたくないことが頭をよぎる。
アイ/AI
アイ/AI
うん。そうなんだけど、問題はその下。
昭裕。違うよな。
画面をスクロールする。
そこにはこう書かれていた。
『1年前から〇〇大学の学生が数人、詐欺の被害に遭っている。メッセージのやりとりなどは海外サーバーを経由しているため、身元の特定は困難を極めている。その巧妙な手口から、犯人は相当やり慣れているか、集団であることが予想される。』
湯川 振一郎
湯川 振一郎
これがなんだって言うんだよ。
アイ/AI
アイ/AI
良いから。読んで。
しぶしぶ、続きを読む。
『話は変わり、1年前に、〇〇大学へ入学した、現在2年生の学生がいる。その学生は現在22歳だ。〇〇大学は日本でもトップクラスの大学。浪人なんて当たり前。しかし、その学生は浪人生などではなかった。以前まで、△△大学に通っていたが1年前、急に〇〇大学に入学し直したのだ。』
湯川 振一郎
湯川 振一郎
この△△大学って、昭裕が通ってる大学じゃん。
アイ/AI
アイ/AI
うん。
湯川 振一郎
湯川 振一郎
でもあいつは僕の大学に入り直したりしてないし、ここに書かれてる学生は昭裕じゃないよな。
アイ/AI
アイ/AI
だから、最後まで読んでって。
昭裕じゃない。
だが、嫌な汗が僕の頰をつたった。
スクロールする手が震える。
『△△大学では、〇〇大学と同じように、約3年前から詐欺被害が急増している。そして、その学生が△△大学に入学したのは3年前だ。これは果たして偶然なのだろうか。その学生が通う大学は、必ず詐欺被害の巣窟と化している。』
そこで終わりならば、まだよかったのかもしれない。
だが、
僕はそのあとに書かれていた最後の1文から目が離せなくなっていた。
心の底から怒りが湧いて、止められそうになかった。
アイが僕に何か言ってくる。
何も、聞こえない。
僕はスマホを取り出し、昭裕に電話をかける。
真板 昭裕
真板 昭裕
おう。どうした!
湯川 振一郎
湯川 振一郎
昭裕。お前、昔、知り合いにパソコンとか、ネットに詳しい人がいるって言ってたよな。
真板 昭裕
真板 昭裕
あぁ。いるけど。それがどうした?
湯川 振一郎
湯川 振一郎
今からサイトのURLを送るから、これを書き込んだやつを特定してほしい。
真板 昭裕
真板 昭裕
……ん?話が見えないぞ。
昭裕に掲示板のURLを送る。
湯川 振一郎
湯川 振一郎
今、送ったから。それ見りゃわかる。
昭裕はその掲示板を読んでいるのだろう、しばらく、無言の時間が流れる。
じれったくてしょうがなかった。
早くなんとかしたかった。
真板 昭裕
真板 昭裕
……なるほど。そういうことか。
湯川 振一郎
湯川 振一郎
頼めるか?
真板 昭裕
真板 昭裕
まぁ、その知り合いに相談してみないことにはなんも言えねぇけど、当たってみるわ。
湯川 振一郎
湯川 振一郎
うん。よろしく。
電話を切る。
アイ/AI
アイ/AI
なんだって?
湯川 振一郎
湯川 振一郎
知り合いに相談してみるってさ。
アイ/AI
アイ/AI
ねぇ。危ないと思うよ?こういうのに首突っ込むの。
湯川 振一郎
湯川 振一郎
でも、許せないんだ。
アイ/AI
アイ/AI
もうさ。関わらないのが1番だよ。私、怖いって言ったよね?振一郎が心配だよ。
僕の身の危険なんかどうでもよかった。
ただ、僕たちを攻撃するだけして、のうのうと過ごしている奴がいる。
その事実が、あの1文が、僕の怒りを助長させた。
『小柴まことにはご注意を。』