どの口が言うかね、全く。
ケタケタ笑い出す。
クソ、もうさめてきてるかと思ったけどまだ酔いが回ってんな。
でも、
もう大丈夫だよな?
俺も少し落ち着いたら、こっぱずかしくなってきた。
息を大きく吸って、
ちょ、口火切ったのこっちだけど、
その返しはどゆこと?
そ、そりゃぁ…
まだ心の準備出来てないけど…。
めんどくさいぞ。
悪酔いするわ、かまってちゃんだし、
かなりめんどくさい。
イケメンのタチの悪い奴だ。
いや、絶対、ぜってー聞こえてたって!
この至近距離で聞こえてない訳あるか!
顔を上げると、
イケメンの顔が近付いて
(?!)
いや、それは言ってないですっ!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。