私の名はあなた。
異能特務課に所属している異能者。
そして、裏組織「BLACK DOGS」の重要機密を扱う、情報員を担当している。勿論、スパイとしてだ。
上司と握手を交わし、家に帰る身振りをしつつ、図書館へと向かった。此処の図書館は表向きはただの山間の図書館だが、本来の姿は政府の極秘施設。異能特務課の情報集積基地であり、私の職場とも云える場所だ。
すると、深月先輩の声に反応して坂口先輩が私達に近づく。
坂口先輩の声のトーンが下がる。
私はその後、坂口先輩に色々教わってから帰宅した。
自宅にて
私は“変装を解いた”。
この姿が私の本来の姿。
私の家には掟がある…
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本来の姿は生涯を共にしても良いと思える人にしか見せてはならぬ。無論、職場の上司や後輩などにも見せてはならぬ。心の友 や 愛人 等の信頼している人にのみ見せる事。
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実際、この姿を見せたのは家族以外誰もいない。その家族も既に他界している為、私のこの姿を知ってる人は誰もいない。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!