_ 異能特務課 _
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昨日の事を思い出し、辺りを見回す…
其処は自分の使用している寝室だった。
🚪コンコン
🚪ガチャ
そして尾崎幹部の背後から十数人の構成員達…
尾崎幹部の殺気に反応し
身構えた時には既に手遅れだった…。
再び殴られ、蹴られ、殴られ、切りつけられ…
私の異能は、発動しない。
以前、特務課で私の異能について調べて貰った時に分かった…。
私の異能は、
「異能を受け入れる」しか制御する方法がない。
こんな異能… 受け入れられる訳…ッ
しかし、受け入れない限り異能は不定期に発動する。
私の意志とは関係なく、異能の意志で。
殺すのは嫌だが、殺されるのはもっと嫌だ。
殺されるくらいなら…_____いっその事。
殴られ、蹴られ、切りつけられ、殴られ、殴られ、蹴られ、撃たれ、切りつけられ、殴られ、蹴られ、叩かれ、撃たれ…
私は大量の血を吐いた。
その瞬間、
攻撃がやんだ。
尾崎幹部は部下を連れて部屋を出てゆく…。
これから私は如何なってしまうのだろうか…。
そんな不安で心が押し潰されそうになった。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!