第77話

ごめん、さよなら。
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2021/03/07 08:00
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ゾムside
ゾム
ゾム
ははっ、やっぱりそうだよなぁ
今、◇国のやつらと戦っている。
総統が死んだせいで、幹部や指揮官が全然統率できてない。
まぁ、お陰で敵が雑魚になってるからええんやけど。

しかし…

「敵」自体は雑魚でも、「武器」が強い。
武器と言っていいのかわからないが…。

敵は、得体の知れぬポーションや毒針を使用しているのだ。
催涙弾か…?と思ったが、敵が自爆して大変なことになっているのを見て
「あ、、、これ…やばいやつやん」と思った。
こういう科学兵器に当たったらきっと即死だ。そんなのはあかん。
結果的に、科学兵器にばかり気を取られていて、動きが鈍っている。

そのせいで、俺は、今…ボロボロだ。
普通の任務じゃ、パーカーに染み込むのは返り血だけなのに、今は己の血で染まっている。
でも、、、そろそろ◇国も限界に近いんちゃう?
あと少し、頑張れ!俺!

ナイフを振るいながらふと思う。
「みんなが来ていたら、みんなを危険な目に合わせることになってたもんな…やっぱ、俺1人でよかった(*´꒳`*)」と。
死と隣り合わせになるのは…傷つくのは、俺だけでええんや。
ゾム
ゾム
おm、お前らが最後かっ!
多分、こいつらが最後やろっ!
チッ…数が多いな。◇国からしたら、最終手段みたいな奴らなんやろ。
でも、そんなことなんて俺には関係ない。
「殺さなきゃ、殺される。」
☆国にいた時のモットー。物騒やけど、その通りだ。
ゾム
ゾム
お前らっ!科学兵器なんて卑怯なもん使ってないで、堂々と戦えやっ!!!!!
…そろそろやばいかも。
敵に八つ当たりしたくなってきた。
ゾム
ゾム
あっ
目の前で火花が散る。凄まじい轟音鳴り響く。

目の前が真っ白になる。眩しい…。
でも、次の瞬間には…






真っ黒だった

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