ツーマンセルは順調だが、我々国に侵入され、兵を相当失っているらしい。
それに対して☆国は、兵を失ってはいるが、全体から考えればほんの少し。
総統を倒せるかが勝負の大きな分かれ目だ。
通信をしていたら、後ろから敵が来ていた。
ダンッ ザッ
スッ ダッ
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それからも戦い続け、残るはツーマンセルと3人だけ。
その時、希望の通信が入る。
緊迫感に包まれながら、駆け出していく。
ザシュッ
ダンッ
そういうショッピもゾムも怪我をしている。
ツーマンセルは、2人だけで総統室の扉を開く。
総統の守りは堅そうだ。それだからか、余裕そうだ。
ゾムは周りの敵を無視して総統の方へまっしぐら。
ショッピは総統の周りの敵をゾムから遠ざけていく。
ザシュッ サッ
ふと目眩がする。相当、出血しているからだろう。
総統の首にナイフを振り下ろす。
しかし、ゾムの首にも後ろからナイフが振り下ろされていた。
ゾムはギリギリナイフにあたらず、総統が目を覚ますことはなかった。
動揺し、悲しみに囚われた敵をツーマンセルは片付ける。
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ゾムはガックと床に膝をつく。
2人はボロボロだったけれど、ニコッと微笑んだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!