第83話

光に手を伸ばして
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2021/03/19 08:00
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ゾムside
もういいんだと諦めたのに、夢の中では目を覚ましてしまう。

上の方を見ると、日に日に輝きを増していく虹色の光が目に映る。
もう、この光を見るのは何回目だろうか。

もう、いいんや。

俺が死にかけたのは俺のせい。
みんなが傷ついたのも俺のせい。

でも、、、

「起きて」という思いが言葉と一緒に伝わってくる。

みんなは、俺が目覚めることを「願って」くれとんの?

…俺だって寂しい。
みんなと遊びたい。戦争したい。

神様。こんな俺が目覚めることを許してぇや。

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少しだけ目を開く。
目に映るのは、紫色の彼。
ゾム
ゾム
ショッピくん…?
少し濁ってしまったように見えるアメジストの瞳がキラキラと輝く。

驚いているのだろうか?…喜んでくれてるんかな?
ショッピ
ショッピ
ゾムさん…!
ショッピ
ショッピ
俺のこと、わかりますか?
ゾム
ゾム
大切な仲間のことや。思い出せへんことがあるわけないやろ?
ちゃんと、全部覚えてるで。
ショッピ
ショッピ
よかった…!全然起きひんから、もうダメかと思った時もあったんやぞ!どうしてくれるん?
ゾム
ゾム
俺…みんなに迷惑かけてばかりやから。もう、いらないんじゃないかって思ったんよ。
ショッピ
ショッピ
は…?
ショッピ
ショッピ
ゾムさんらしくないですよ。
ショッピ
ショッピ
俺らは「仲間」ですからね!「仲間」が必要ないわけないでしょう?
ゾム
ゾム
ありがとう。俺、ショッピくんに助けられてばっかや。
ショッピ
ショッピ
そんなことないですy…
しんぺい神
しんぺい神
俺がいない間に目覚めるって…どういうことかなぁ、、、
ゾム
ゾム
あ、ま、まじでそれは偶然やぁ!
しんぺい神
しんぺい神
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