第43話

待ち構えていたのは…
7,166
2020/10/11 08:00
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ショッピside
ショッピ
ショッピ
着きましたね…
俺たちは、◇国のすぐ近くの森に潜んでいる。
ゾム
ゾム
じゃあ…行くか!
ゾム
ゾム
打ち合わせどうりにな!
ショッピ
ショッピ
はい!






ゾム
ゾム
絶対タヒなんといてね…
消え入りそうな声でゾムさんが呟いたのを俺は聞き逃さなかった。
ショッピ
ショッピ
もちろんです。
ゾムさんに聞こえたかわからないけど、俺もポツリと呟いた。
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俺は、順調にAルートを進んでいく。
ショッピ
ショッピ
(楽勝やな!)
ショッピ
ショッピ
(でも…この敵の少なさは異常や…)
敵を切り裂きながら思考回路を巡らせると1つの答えが思いつく。
《ゾムさんを徹底的に潰そうとしているのではないか。》
ゾムさんが行っているCルートに戦力を費やしているのならば…
そんな考えが頭をよぎり、不安を抱き始めるとインカムから声がした。
ゾム?
ゾム?
『た、助けて!d地点に居るかr…』
ショッピ
ショッピ
え、ゾ、ゾムさん⁉︎
ショッピ
ショッピ
今すぐ助けに行かんと…!



俺はいつもと声がいつもと少し違うことに気づかなかった…
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ショッピ
ショッピ
はぁ、はぁ…
少し息切れしながらも、ゾムさんが待っているであろうd地点にたどり着いた。
ショッピ
ショッピ
『ゾムさん、d地点に来ましたよ!』
インカムで連絡すると…
想定外の返答が返って来た。
ゾム
ゾム
『え?な…なんで?』
ゾム
ゾム
『俺…もうすでにd地点は突破してるで?無傷で…元気やで?』
ショッピ
ショッピ
『え…ゾムさん…助けて!って言いましたよね…?』
ゾム
ゾム
『言ってへんよ…?』
俺は困惑する。さっきのは聞き間違い?…いや、確かに聞こえた。
ゾム
ゾム
『…あ!きっと、ゾムークの罠や!気をつけt』
ゾムさんの声を最後まで聴き終える前に…
ゾムーク
ゾムーク
…ショッピ。手遅れだよ?
ゾムさんにそっくりの声が聞こえたかと思った瞬間には俺の意識は暗転した…。







ゾムーク
ゾムーク
ショッピがゾムをこんなにも慕っていたとはなぁ!
ゾムーク
ゾムーク
簡単に罠に引っかかってくれて助かったよ!

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