第61話

思い出したくても。
6,771
2020/12/31 08:00
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パーティもクライマックスに近づいている時…

ゾムside
この人たちと一緒にいるのは、すごく楽しい。心がポッと暖かくなる
そして、なんだか…懐かしい。
俺が今までもここで生活してたのは、本当なのかもしれない。

……記憶を、取り戻したい。思い出したい。

数時間一緒に過ごしただけでそう思ってしまう。
コネシマ
コネシマ
ハハハハハハッ!大先生、マジかよ!またガバッたん⁉︎wwwwwww
鬱先生
鬱先生
もぉ〜ちゃいますやん!
シャオロン
シャオロン
シッマァ〜うっさいわぁっ!はしゃぐ言うてもなぁ、限度ってもんがあるんやぞ!
トントン
トントン
あ、そういえば大先生のそのガバは、把握してなかったなぁ!粛清決定おめでとう!🎉
鬱先生
鬱先生
ゾムさ〜ん助けでぇ〜
ゾム
ゾム
え…?
ぼーっとしてたから、話をあまり聞いていなかった。
急に話題を振られても困る…
ゾム
ゾム
なんかやばそうやな…ご愁傷様!
鬱先生には悪いけど、軽〜く返事をして本格的に思考を巡らせる。

…そもそも、なぜ俺は記憶を失ったのか。
目を覚ましたら、医務室にいたから、なにもわからない。
楽しそうにしているみんなに尋ねるのは気がひけるし…推理するしかないのか。
ここは、軍基地だとグルッペンが教えてくれた。
そして、彼らは軍人だということがわかっている。
俺はそんな彼らの「仲間」だったということは…

((((俺も軍人だった?))))
ズキンと頭が痛んだのは気のせいだろうか。…いや、気のせいじゃないん
呼吸に合わせてズキズキと頭が痛む。
…急に目眩がしてきた。意識を飛ばさないように気をつけないと…
推理の続きをしよう。
「軍人」ということは、俺も戦っていたと言うこと。
武器を振るって、命を奪っていたということ。
逆にいえば、敵からは命を狙われる。
じゃあ、敵に攻撃されたことで脳にダメージが入り、記憶喪失したと考えるのが妥当だろう。
…何故か腑に落ちない。


考えても、考えても、答えは出ず、頭痛や目眩が増していく。
さっきから誰かに呼ばれている気がするが、そんなことなど気にしていられない。
ショッピ
ショッピ
ゾムさーん
ショッピ
ショッピ
ゾムさーん!!
ショッピ
ショッピ
ゾムさーんっ!
はっきりとショッピの声が聞こえたかと思うと視界がぐらりと傾き、
ガシャンッと何かが割れる音を聞いて、俺の視界は暗転した。




いろは(作者)
いろは(作者)
いろんなところで報告していますが、念のため。
2月中旬過ぎまで活動休止します。
絶対に戻ってくるので、その時まで待っていてください!

それでは、観覧ありがとうございました!(またまた、1000文字越えしていくぅ)

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