ゾムは、助からないと思い、絶望していた…
もう、銃は目の前…
もう少し、一緒にいたかったな。
☆国なんかよりずっとよかった…
自然と目元が緩み、涙が出そうになる。
俺の命は、後何秒だろうか…
奇跡は起こった
ショッピがたくさんの兵を連れてゾムがいる部屋に入る。ここは総統室だったようだ。
ダンッ
我々軍が撃った銃は、総統の手に当たる。
総統は、銃を落とした。
その銃は、もちろん壊れた。
ショッピがゾムに気づく。
ショッピが入ってきたことで、あたりが混乱し、ゾムのことには目が向いていない。
サッとショッピがこちらにきたかと思うと、体が自由になった。
ゾムはサッと身を翻すと、近くに落ちている銃を握る。
どさくさに紛れて逃げ出す総統が目に入る。
ショッピはゾムを追いかけていく。
総統がゾムの射程距離に入る。
しかし、周りにいる奴らがこちらを向き、撃ってくる。
テンポよく敵を撃っていくがなかなか手強い。その時…
ゾムがふらつく。
相手はそれを見逃すことなどなく、銃を撃つ。
ゾムの体がグッと引っ張られ、ギリギリのところを弾がかすめる。
ゾムは気を引き締めて戦う。
その直後ゾムが撃った弾が総統に命中した!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
総統を亡くした◯国は、我々国によって撃破された。
そのことは、裏で同盟を結んでいた☆国にも伝わる。
もちろん、総統を撃ったゾムのことも。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。