悠馬side
俺が花を吐くようになって三週間が経つ。
量も前より増えてきて食事も喉が通りにくなって5kgぐらい体重が落ちた。
悠馬はそう言って微笑むけどそれはとても苦しそうに無理して笑っているように見えた。
彪雅side
俺は悠馬が大飛に片思いをして花を吐き続けているのが俺まで辛くなって悠馬を見るたびに苦しくなる
でも、一番辛いのは本人...だから、大飛が優太に告ったあの日...俺とあっちゃんがそこにいて
悠馬は声だけを聞いていた。もし、悠馬が俺らの立場に居たら...
あの日よりも倍以上吐いていたのかも知れない。
俺は出来る限り全力で悠馬をサポートするってあっちゃんと決めた。
俺は悠馬の辛さを考えて泣いてるあっちゃんを抱きしめる。
あっちゃんは本当に優しいな...
俺も、何かアドバイスを考えなくっちゃ。
2人っきり
編集部屋
悠馬side
俺は大飛に告った。
棒読みで好きって言って貰った。ごめんね、大飛。
告ってもすぐに花を吐き止まりはしなかった。
辛い...辛すぎる...ボロボロボロ...
彪雅とあっちゃんは帰ったけど...強く抱きしめて欲しいな...
編集終了
チェック終了
次の日
悠馬side
家に出る時間
ゲホッ
ひらひら
オエッ!
ゲホッ!ゲホッ!やばっ...ゴホッ...いっ...
いつも以上の倍の量の花を吐き意識が朦朧とする。
最悪なことに喉に花が詰まった。
出そうと頑張っても出ない。
結構、やばい。詰まって死ぬ...
ドサッ
俺は自分の寝室で大量に花を吐き喉に花を詰まられてその場で倒れた。
誰にも助けを呼べていないまま...
今日、大事な会議があって準備万端だったのに...ごめん皆んな...
ガチャ
あむぎりside
静かすぎる...
考えたくないけど花を喉に詰まらせたんじゃない...よね...
俺はそう考えながら寝室に向かう。
ガチャ
皆は唖然して立ち止まった。
寝室には花びらが散らばっていて太陽の光が差し込む中、悠馬が倒れていた。
それはとても儚く見えて俺は静かに泣き崩れた。
彪雅は駆けつけた。
涙を流して口一杯に花が詰まっていて吐き苦しんでいたのか涎も垂れて何も反応しない悠馬
その後、救急車に運ばれて悠馬が目を覚まさなくて3日経つ。
彪雅がそう言ったら皆も着いて行き病院に向かって悠馬のいる病室に入る。
ガララ
悠馬は壁に寄りかかり優しい声で
ギューーーー
完
どうも、主です。
花吐き病...なんか良いよね...
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!