第6話

Six
338
2021/08/23 21:56
〜莉犬Side〜
Prrrrrrr
莉犬
莉犬
んん〜?
こんな時に、誰だろ?


俺、皿洗いしてるのに
ころん
ころん
あれ?莉犬くん、電話出なくて大丈夫?
僕やっとくよ
莉犬
莉犬
あっ、ころちゃんありがとう
(あの人から電話……?珍しいな)
俺は、急いで階段を登って部屋に入った
莉犬
莉犬
『はーい』
『ねぇ、ちょっと聞いてよ〜』
そう言う人の声は疲れた
莉犬
莉犬
『ん〜?何、どうしたの?』
『今日さ、ななもりとさとみ?にたまたま出会って、超ウザ絡みされたんだけど』

あ〜………




あはは☆
莉犬
莉犬
『それはご苦労様でした』
『あんなのと一緒に住んで莉犬、大丈夫なの?』
莉犬
莉犬
『いや〜、もう慣れてるからね』
『私のところにいつでも来ていいんだぞ』
莉犬
莉犬
『ん〜、どうしよっかなぁw』
『私が寂しいんだよ』
莉犬
莉犬
『え、今日どうしたん?デレ期?』
『違うわ。疲れたんよ〜』

微妙にテンション高いし





……はっ!?


まさか……!
莉犬
莉犬
『お酒、飲んでる?』
『せいか〜い。友達からもらったんだけど莉犬、飲む?』
莉犬
莉犬
『いやいやwまだ俺もあなたも高1でしょwww』


てか、友達からもらったって貴方の友達、何歳よwww
『飲んでもいいと思うけどねぇ〜?私なんてお酒デビュー小学校1年生だよぉ?』
莉犬
莉犬
『でも、俺はいいのwww』
コンコン
ジェル
ジェル
莉犬〜?ちょっといいか〜?
莉犬
莉犬
『あ、ごめん。誰か部屋に来たみたい。話し終わったらまたかけるね』
『はーい。まってるよぉ〜』
ツーツーツー
莉犬
莉犬
はーい。入っていいよ〜
ガチャ
ジェル
ジェル
お邪魔しま~す
莉犬
莉犬
邪魔するなら帰れ
ジェル
ジェル
え〜……
さとみ
さとみ
入りま〜す
莉犬
莉犬
あっ、さとちゃんはいいよ〜www
ジェル
ジェル
なんでや!
莉犬
莉犬
www
じゃあ、ジェルもいいよ


部屋にくるって、どうしたんだろう?
莉犬
莉犬
それで、何か話があるから部屋に来たんだよね?
さとみ
さとみ
うん
ジェル
ジェル
じゃあ、話していいか?
莉犬
莉犬
うん、いいよ〜
ジェル
ジェル
………莉犬って、あなたと仲いいよな
〜ジェルSide〜
莉犬
莉犬
………!
ははっ、図星突かれたか?
ジェル
ジェル
というか、手術のために引っ越したあの人だよな?
莉犬
莉犬
………ふふっ
あははっ!

え?なに、笑ってんねん


こっちは真剣に話しとるんやぞ?
莉犬
莉犬
気づくのおっそwww


は??
さとみ
さとみ
んなッ…
莉犬
莉犬
でもさ、だから何?www
ジェル
ジェル
何で、あなたと関わりがあることを言わなかったんだ?

俺が聞こうと思っていたのは、そのこと


何で、俺たちに教えてくれなかったのか
莉犬
莉犬
え〜、だってさぁw
お前ら、あなたを敵対視してるんでしょ?
さとみ
さとみ
そう、だけど
莉犬
莉犬
だったら、尚更言えなくね?
そんなことも分かんねぇの?バッカだねぇwww

理由は納得した……


確かに俺らはあなたを敵対視してる


莉犬からあなたと関係があると言われたら殺してた可能性だってある


だって、あなたは道化師とは違うことをしているから……


敵対視どころじゃない。俺はターゲットとしてあなたを見ている
さとみ
さとみ
じゃあ、お前はあなたを敵として見てないのか?
莉犬
莉犬
いやいやwそれもお前らで考えられるだろwww
敵対視してたら、あのとき友達にもならなかったし、今も電話はしない
ジェル
ジェル
そうか……
莉犬
莉犬
んで?他には?
もう、用がないなら帰ってもらえない?
ジェル
ジェル
あぁ。ごめんな
ガチャ
さとみ
さとみ
なぁ、ジェル
ジェル
ジェル
ん?どうしたん?
さとみ
さとみ
あのさ、この事なーくんに言ってもいい?
ジェル
ジェル
おん。だって、なーくんも調べとるんやろ?
ちゃんと莉犬とあなたの関係を言ってくれるなら全然ええよ
さとみ
さとみ
なーくんに言いたいから、ちょっと着いてきてほしいんだけど
ジェル
ジェル
ええよ〜


なーくんじゃなくて





全員に言ったほうがええと思うけど……





動き出したのはさとみとなーくんやから、2人に決めてもらおう

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