うらたside
どうして時間が戻った?
俺は何もしてない。坂田も…センラも何もしてないはず…
まーしぃ…じゃない?
じゃあ一体…
グラグラグラ…
ガタガタガタ…ガタガタ…
センラが外へ投げ出される。
まーしぃがセンラの元へ向かう。
パリンッ!
2人の上に蛍光灯の破片が落ちてくる。
俺は2人を押しのけ、蛍光灯の破片を受けた。
意識が朦朧とする。あぁ…もう…
まーしぃが必死に破片を抜いて止血をする。
グラグラグラ…
また…?余震か!
パリンッ!
窓が割れ、破片が飛び散る。
センラと坂田に破片が刺さった。
まーしぃが床にへたりこんだ。
俺たちの血で床が赤くなる。
まーしぃが床に突っ伏して泣き叫ぶ。
何…いってんの?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!