第12話
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『 ……そんな過去があったんだ… 』
葉加瀬「 うん……まあ、、つか気づいてるから最初から君たち。」
『 、、、???』
俺は葉加瀬さんが向いてる方に目を向ける
『 えっ!!うわあ!!!』
野上に神木に花井に源田…
野上「 だからなのか。」
神木「 お前ってすげぇな 」
花井「 はっちゃんカッコイイ!」
源田「 …………葉加瀬、になる前は何だったのか?」
葉加瀬「 っ…………そ、そこまでは、、、」
顔が曇った。
俺は変な雰囲気になったこの場を変えたくて咄嗟に話し始める
『 俺の、元カノもさ、交通事故死したの。』
『 本当は一緒に映画見る予定とか立ててたんだけど、色々あって出来なくなって…… 』
『 彼女の方から原作本をくれたんだ。見るはずだった映画の。』
『 今でも……時々思い出すんだよ…… 』
野上「 …おい牧、その彼女の名前は?」
""春島エリカ""
俺が言う前にそう聞こえた。
やっぱり…
葉加瀬「 ……春島エリカ、?」
『 ……やっぱり。』
野上「 だと思った。」
葉加瀬「 …… 」
神木「 え??ん??何どういうこと??」
『 ……葉加瀬…の前は……春島……だったの、?』
葉加瀬「 …… 」
野上「 だからかぁ、初めて会った時に無用に牧の方見るからコイツ一目惚れじゃねとか思ってたけど。そういう事ね。」
葉加瀬「 ……隠しててごめん。」
葉加瀬「 エリカは…牧のことめっちゃ好きだったの。交通事故にあって最後に言った言葉が"チカ…ごめん。"だったらしい。」
『 ………… 』
葉加瀬「 急に…こんな話ごめんね。」
葉加瀬「 私の前の名字は春島だったの。」
……エリカ
今までエリカの姉と仲良くしてたなんて
1ミリも思っていませんでした。
ビックリしたけど
この話を話し終わった後の葉加瀬の表情は
今までで見たことないぐらい、
とても晴れていました。
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