バチッ…バチッッ…カンッ…バンッッ…
シルバー先輩の警棒と私の警棒がぶつかる音が響く
今の勝負は5戦目。今日は、三本先に取った方が勝ち。
ルールは簡単。魔法、個性を使いながら、警棒を相手に当てたら勝ち。
フェンシングだっけ。みたいなやつ
ビュンッッ
バチィィ
後ろに気配…
パチッ…
私は高く飛ぶ。
パシッ
ニヤリと、なんか不敵な笑みを浮かべるラギー先輩。
怖…
私達は、その後宿舎に戻った。
大きいテーブルに、カレーの材料が並べられていた。
私は少し休憩を挟みながら訓練してた。
だから、そこまで疲れてないけど…
みんなげっそりしてる…
何が面白いんだか…
もしかしてこの人サイコパス…?
飯田くん、気合入ってるな…
〜〜
ガツガツ…
うん。美味しい。
みんなで作って食べると美味しいって、ほんとだ。
私にはそんな経験は…
〜〜
〜〜
なに…これ…
この記憶…
カレーを7人分取り分け、私達は宿舎の自習部屋へ向かった。
〜〜
ガチャ…
私がそう言って1年組の目の前にカレーを置いた瞬間、ガツガツと食べ始めた。
あんたらは獲物に飛びかかる獣か…
ラギー先輩の席とシルバー先輩の席にカレーを置いて、私達は外へ出た。
その後、風呂に入った私は疲れたせいか睡魔に耐えきれず、そのまま寝てしまった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。