第13話

君に捧げたい。
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2019/10/22 13:36
ーーーーころん目線ーーーー

ころん「僕の負けだ。」

『…え?』

ころん「…可愛いよ(小声)」








言ってしまった。









ついに声に出してしまった。











あなた、耳が赤くなって、涙目になって…










本当に














可愛い…









『は?!はぇ?!か、かわいい?!?!』

ころん「…そんなこと言ってねぇよ!!!!!!」








また強がってしまう…この癖、治したい…









素直になりたいのに…











『なんなんだよお前!!!ここまでしといて!!!!w』

ころん「もういいからその話!!!」

『いやいや!!!なんなんだよ!!最近ころんおかしいぞ?!』

ころん「別におかしくねぇよ…」

『…ころん…可愛い…かよ…(小声)』










…ん?








…可愛い?








…ほう…













ええ?!?!?!?!








ころん「…は?!僕が可愛い?!?!」

『いや別に言った…かもしれないけど言ってねぇよ!!』

ころん「やっぱり言ってるじゃん!!!素直になれよ!!w」

『いや、ここは素直になる必要は無いと思うんだ。よし、ころん。数学に戻ろうか。』

ころん「えぇ?!まだやんの??この流れだと「もう帰ろっか♪」とか言って帰る流れじゃん!!!」

『え?帰りたいの?』













帰りたくない…












ころん「…いや…一緒にいたいけど…」

『……』











ん?あなた、照れてる?









ころん「…なにまた照れてんの…笑」

『て、照れてない!!!』





可愛いかよ…







『…あ、じゃあスタバとか行く?確か駅前にあったよね?』

ころん「え?!ほんと?!行く!!!!」

『ころんって甘いものとか好きだよな〜』

ころん「あなたも結構好きなほうだろ?」

『お気づきのご様子で…』

ころん「じゃ、早く片付けて行くぞー♪」

『あいあいw』






ーーーーはゆ目線ーーーー









…さ、さとみくん…











ずっと私の頬っぺた触ってる…










嫌じゃないけど…さ…








なんか、時間が止まったみたいだな…









はゆ「…さ、さとみくん…」

さとみ「………っ?…ん?!?!
今俺何してた?!」

はゆ「私の頬っぺた触ってた…ね…」

さとみ「あれ…ほ、ホントだ…ご、ごめん…。はゆも、俺の頭を撫でたね…」

はゆ「…あれ?な、撫でてた?!?!うっそ!?!?!」

さとみ「嘘じゃねぇよ!w」

はゆ「ま、マジか…ご、ごめん…」

さとみ「謝ることじゃないよ、…耳赤くなってて可愛かったし…(小声)」

はゆ「…へ?!?!?!?!か、可愛い?!?!」





ころん「…ん?今声しなかった…?(遠)」

『いやいやw気のせいでしょw(遠)』

ころん「そうだよなwさっきの場面見られてたら、多分僕この学校で生きていかれない…(遠)」

『確かに…クラスの女子に色々けちょんけちょんに言われるw(遠)』

ころん「え?w僕にそんな囲い居ないよ?w(遠)」

『それがいるんだなぁ…(遠)』

ころん「は?!な、いつのまに?!(遠)」








さとみ「おまっ!声でけーよ!!!あなたところんにバレるだろ!!!(小声)」

はゆ「うおぉ…ご、ごめん…」

さとみ「www っておい、アイツらのイチャイチャタイム終わったぞ?!」

はゆ「え?!マジ?!」

さとみ「まじ、スタバ行くらしいから、ついて行くか!」

はゆ「了解!じゃあここいたらバレるから、あの曲がり角に隠れとこ!」

さとみ「了解!」







はぁ…ヤバい、高校生になってから急に青春しすぎじゃね?←







さとみくん…見てると、こう…心がフワフワするんだよね…








特に何かがあるとか言う訳でもないけど








だんだんと鼓動後大きくなって言って








見つめられるとふと我に帰るように逸らしてしまう。












実は、この歳になってもガチの恋と言うやつやらをしたことが無い。









ちょっと自分おかしいと思ってる←









でも、さとみくんといると













今までに感じたことのない感情が湧き上がってきて










この人となら、









この人とでなければ、











私はーーーーーーーーー


































「捧げることができないんだ。」

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