第3話

さよならなんて ~T.Kyohei~
703
2019/11/18 15:05










高橋side













" 放課後,屋上で話したいことがある "







突然彼女から言われた .



不思議に思いながらも放課後会えるのが嬉しくて



予定よりも早く着いてもうた笑












ガチャッ












あなた「あ,もう来てた」


『彼女待たせるわけいかんやろ』


あなた「そういうとこちゃんとしとるよな」



『ディスんなや笑』






いひひっ なんて無邪気に笑う姿に見とれとった



… ん? なんか目の下赤くなっとる … ?




『なぁ … 』




みなみ「私と別れてっ … ?」



『 … は,?』



また突然告げられたこと .
理解が追い付かへん
別れてってなんやねん … 







『 … どういうこと?』




あなた「もう,私この町におらんねんっ … 」




『引っ越すってこと … ? どこに … ?』



あなた「それはっ … 言えへんけど … 」


『遠距離なるからっていう理由で別れるんなら俺は反対や』


あなた「っ … 」


『俺はお前のこと離したくないし離れるなんて考えきれん』




あなた「っ … グスッ もうっ … この町っていうか,この世からおらんくなんねんっ … 」




『この世から … ?』




あなた「余命宣告されたっ … あと,3ヶ月が精一杯やって,自分でも信じれんかった … だって,まだこんな元気なんやでっ … ? ズズッ」








泣きながら訴えてくるその姿を見ると


ドッキリでも嘘でもなく本当なんやって



痛いほど実感させられた





でも …






『なにがあろうと俺は離れへん . 最後の最後まであなたを支える . あなたが入院したって隣にずっとおる . ヨロヨロなったって,嘔吐したって,髪の毛抜けたっても絶対離れへん . それぐらいの覚悟はできとる . あ,でも,あなたが俺のこと嫌いなってもう顔も見たくないってなったら考えるけどな笑』




あなた「ふ …っ… ん … グスッ」




『やから … 離れんで?』



あなた「っうん … ズズッ」








何度も頷くその姿は弱々しくて,


本人も怖いんやなって思った .



これから1人で抱えようとしとったんやなって



なんで頼ってくれへんかったんやろって思った



けど,その不安がなくなるぐらい側におったる .


























それから月日が経つのは早くて____




余命されてた期間は一ヶ月も過ぎとった .


ほんまに死ぬんやろかって


もう治っとるんとちゃう?って



それがほんまになっとけば良かったな笑











あなた「なぁ … きょ,へ?」




『 … ん? どうした?』




あなた「もぅ …っ… きょうでさよなら,かもしれんなっ … ? ゴホッ」




『なに言ってんねんっ … さよならとか言わんで』




あなた「さいごまでっ … しんぱ,かけてごめ … ゴホッ な … ?」



『そんなん全然いい . あなたを心配することなんて俺の日常とおんなじことや . やからっ … まだ,離れんといてっ … 』




涙が出そうになったけど …


今一番辛いのはあなたやから …




あなた「っん … ごめんな …っ… 楽になりたい,ねん … やからっ,さよならやな … ふ …っ… んっ」



『いま … いまさよらなでも,来世生まれ変わっても絶対見つけ出す . やから … さよならやないでっ … ?』




あなた「っぜったい,やで … ?」



『っおん … 』






そう言うと,安心したように優しく微笑んで


一粒の涙を流してこの世を去ってった .





















1年後______




なぁあなた … ?


俺まだあなた以外に好きなれる自信ない


あと少し … あともう少しだけ好きでおらせて … ?


来世で今世よりももっと愛すからさ?



あ,そういえばあの時屋上で目赤くなっとったの

教室でないとったやろ?

そんな辛いなら離れようとすんなや笑

俺不安でこの世の終わりかと思ったわ笑







また,会いに来るで




来世で愛せますように ____________ .










END *








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切 な い 系 始 め て み ま し た ((

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