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あなたside
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春 … 出会いの季節であり,別れの季節 …
ついこの間中学校生活を共にしてきた友達と別れたと思えば,高校で出会った新しい友達 .
その友達のひとりが春,親の都合で転校していき
転入生が入ってきた .
結構仲良かった友達だったからショックなんだけど
向井「どーも!関西からきました向井康二っていいます!」
あぁ … なんかノリについてけないタイプだな
絶対関わらないでしょ …
向井「もうね,ほんとすっごい も すっごい緊張してすっごいゴイゴイスー!」
ははっ もうみんなの心掴んでるや
まぁ人のネタなんだけどね((
… 絶対関わらないって思ってたのに
いつの間にか君に惹かれていって …
2年の修学旅行のとき,同じ活動班になって,
君から告白されたときはすっごく嬉しかった .
即OKをした
けど … それと一緒に不安もあったんだよね
来年は受験生 …
そのあとはお互い違う大学へと進む
また … 別れがくるんだなって
その不安を彼にぶつけることもなく,
時間だけが過ぎていった
そして今日は卒業式 …
やっぱ3年間ってあっという間すぎて寂しい
「あなた ~ ! 今度また夢の国行こーね!」
『うん!』
「あなた彼氏とらぶらぶすぎて入る隙なかったんだけど 笑 」
『まぁ幸せってことで? 笑 』
「あなた ~ !! 写真撮ろ!最後の思い出!」
『は ~ い!!』
「 … あなた」
『あ,こーちゃん!』
向井「あなた人気者やな ~ 」
『いやこーちゃんの方こそでしょ』
向井「まぁモテる男は辛いよなぁ ~ 」((
『嫌味かよ !! あ ~ あ ボタンもう全部ないし』
向井「 … (ポケットの中を探す) っあ!あった」
『 … なにが?』
向井「ほれ」(手に乗せる)
『 … ボタン?』
向井「女の子ってこーゆーの欲しがるよなぁ」
なんでなん? なんて言ってるこーちゃん
私のためにとっといてくれたの … ?
あぁもうっ … さりげなくそんなことするのかっこよすぎかてっ …
『すきっ … だいすきっ』((小声
向井「ん?なんて?」
『や,なんも?』
向井「そーか?」
『おんおん』
向井「はぁ ~ あ これから一緒の学校通えへんのかぁ 寂しいな? 笑 」
『 … 別に?』
… 嘘です . ちょーーーーーぜつ寂しいです
同じ空間にこーちゃんがいないって
なんか … 考えきれない
向井「俺は寂しいで?」
『 … うそ』
向井「ほんまやで?不安でしかないもん」
『 … 』
向井「春すきやけど嫌いやなぁ」
『どういうことよ 笑 』
向井「だって春って楽しいやん?色々と花とかもきれいやし1番平和な季節やと思っとる」
『そうなんかなぁ』
向井「そうやで?けど," 出会いと別れ " が辛いよなぁ 大事な人と別れがくるって1番いや」
『 … 私と同じこと思っとる』
『やっぱ同じとこが良かったんかなぁなんて今更後悔しとるし』
向井「でもその " 出会いと別れ " のおかげで俺たち出逢っとるようなもんやで?」
『まぁ … たしかにな 笑 』
向井「そのせいであなた少し関西弁なっとるで」
『え" … 嘘やん』
向井「たまにな?」
『えぇ … なんかいややぁ』
向井「あなたの関西弁可愛いからすきやで?」
『うっさッ … //』
向井「俺たち大学行ってもらぶらぶなんやろなぁ」
『やといいね?』
そのあとの2人は春になると
やっぱり出会いと別れを繰り返して
いろんなストーリーがあったそうです
# えんど
ま っ て 季 節 違 い す ぎ わ ろ た (
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!