第2話

お前の声で ~F.Joichiro~
708
2019/11/13 13:30








あなたside















" 流れ持ってこい! 流れ持ってこい! "


" かっとばせ~ 藤原!! "










あ,今野球観戦来ております .


幼馴染の最後の大事な試合 .


これに勝てば甲子園 … (( 期間終わってる










「あの … 」



『 … え,あ,私ですか … ?』




「はい」




なんか楽器持ってる女の子に話しかけられた




… ナンパ?←




「あの … もしよければ」



『や,そういうのいいんd … 「歌ってくれませんか!?」← はい … ?』




「高校の文化祭でステージで歌ってたやないですか!? そのときむっっちゃ感動して!!」



『は,はぁ … ?』





「もしよかったらダイナミック琉球って曲歌ってくれませんか!?」



『海よ~ のやつですか?』



「そうですそうです!」
「今から藤原くんが打つんですけどそこで勝敗が決まる大事なとこなんです!!そこで歌ってもらえればいいんです!!ほんとは最初なんですけど … 笑」




『あ~知ってますよソフト部だったんで』



「ほんまですか!?それなら余計お願いします!!」



『 … まぁ,今日だけならいいですよ』




「あ,こっちの攻撃になったんでお願いします!!」








『 ふぅ … 』
















" 海よ~ 祈りの海よ~ 波の声響く空よ~
大地 踏み鳴らし叩く 島の太鼓(てーく)ぬ響き~ "





       ‘ うぉおおおおおおお!! ’











『 っはぁ … やばい … 死ぬかと思った … 』



「っ~~~~~かっこよすぎました!!」




『みんなシンってしとったから迷惑やと思ったやん』



「これでみんなやる気倍増しとると思いますよ笑」












藤原side













ここで勝敗が決まる …



今満塁やからここで俺が打てば1点は入ることなるんや . ホームラン打てば逆転 …




レフト奥ぐらいいけばええんやけど …






『 ふぅ … 』














" 海よ~ 祈りの海よ~ 波の声響く空よ~
大地踏み鳴らし叩く島の太鼓(てーく)ぬ響き~ "





‘ うぉおおおおおおお!! ’















これってあいつの声やんな … ?


なんで … ってか他の男湧いとるしなんなん …











‘ 2アウト ランナー満塁 ボール近いとこ ’




ここで一発かましたるわ .











カッキーン









‘ よっし回れ回れ!! 逆転きたぁああ!!’
‘ うぉおおおおおおお!! ’









ははッ … 狙いのレフト奥なんて余裕や


3 対 4 で負けてた試合は

こっちが4点入れて逆転勝利 .




あいつの声が聞こえた瞬間なんでもできるような感覚なったわ笑























あなたside












『おっめでとぉおおおお!』




家に帰ってきた瞬間抱きついて褒めてやったわ←





藤原「っうぉ!?」



『次甲子園やん!絶対勝ってこいよ!? お!?』



藤原「お前うるさい … 耳もげるわ」
藤原「けどまぁ お前のお陰で打てたもんやしな」




『なんで私のおかげ?』




藤原「歌ってくれたやろ?それで勇気でてん」



『そうなんやぁ … 』



藤原「甲子園でもよろしくな!!」



『がんばってみる』



藤原「あ,やっぱあかん」


『なんで?』


藤原「みんなお前の歌声に興奮しとってん . お前の声聞けるの俺だけでええねん . 」


『っなんやねんそれ///』



藤原「お前は俺のもんってことやな」



『っ~~~///』












" あなた 今度は俺だけのために歌って? "







急な名前呼びは心臓持たへんって … //

それからの日常はドキドキしっぱなしです笑







#おわり











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め っ ち ゃ 長 く な っ た ご め ん な さ い .

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