大我side
バシッ
『っ……』
北斗のお父さんにビンタされてしまった.
軽い気持ちだと後悔することを教えてくれたからよかったんだけど…
でも最後は認めてくれたから本当によかった.
これからも北斗と居られる保証が出来たもんね、!
お義父さんはその後、
(ゆっくりしていってね)と病院から出ていった.
『北斗、俺守るよ。』
「うん、俺も守るよ、大我のこと。」
『これからもずっと一緒に、ね?』
「大好き」
そしてまたキスをして
俺は病院を後にした.
次の日またこの街を訪れ、あの場所に行く.
北斗は体調が回復し退院できたそうだ.
ほんとよかった.
「大我〜!!」
俺の名前を呼ぶのはやはり大切な恋人であり、恩人である北斗.
『北斗!!!』
ギュッ
『会いたかった、』
「昨日会っただろ」
『寂しかった』
「……かわいいな急に、笑」
チュッ
二人で出会ったこの海辺で交わすキスの味はすこし酸っぱかった.
『大好きだよ』
「俺の方が大好き」
『んへへっ、愛してる』
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。