第8話

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2020/08/06 23:02





大我side













「大我…!!!」











聞きなれた声……北斗だ.












今引き止められたらまた辛い目に合うんだ.



















『北斗!来ないで!!』


















ダメだよもう…












「大我が死んだら俺も死ぬ.」















いきなりそう言われたから驚いちゃった.















『そんなの…だ、めだよ…』
















「じゃあ生きてよ!俺のために!」
























俺のために…?
















俺が生きてれば北斗のためになるの?












なんだか嬉しくて涙が溢れた.















それと同時に北斗の体が近づいてきて

















弱々しい俺の体に抱きついた.




















『北斗…ごめんなさい…泣』





















北斗の体温が暖かくて心地よかった.












それに優しく頭を撫でてくれたから






















この人のために生きようと思えた.












腕の中ではひたすら泣いた.


















なんでも言いあえたはずなのに















いじめられてることだけは迷惑かけたくなくて…

















言わなかったから申し訳なかった.






















「大好きだよ.」






















ふぇ!?














思わず声が出そうになったけど
















北斗の大好きは友達としてだもんな.

















しょうがないよね.










いや、それでいいんだ.













どんな意味でも君のために生きるから.














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