第2話

学校
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2018/10/08 00:24
学校の正門…。


私の通っているのは高校で、私の家から徒歩五分のところにある少しだけ偏差値の高いだけのごく普通の高校である。

制服は、襟付きシャツに女子は赤ベースの黒や緑のチェックが入ってるリボン、男子は青ベースの黒や緑のチェックが入ったネクタイをしていて、スカートやズボンはリボン・ネクタイと同じ柄である。白い靴下に女子は茶色のローファー、男子は黒いローファー。上履きは、小学校で履いていた物のつま先に赤か青の色がついている。冬服は、上にローファーと同じ色で左胸に校章がついているジャケットを羽織る。
室内用として、ローファーと同じ色のカーディガンもある。


学校の門をくぐると、まずは職員室や教室がある本館がある。
その奥に西館、本館の北側に北館、南側に南館があり、西館には体育館が二つ、北館には特別教室、南館には普段授業で使わない教室(図書室、資料室)などがある。


本館の下駄箱にローファーを入れ、引き換えに上履きを履く。


私達一年生の教室は二階なので、階段を上って行く。


一番手前にあるのが一組、奥にあるのは五組である。


私は一組なので、一組の教室に入る。


その時、誰かと肩がぶつかってしまったようで、相手がよろめいた。

夏葉
あっ、ごめんなさ…
思わず口を閉じた。


幼馴染の月岡圭吾{つきおかけいご}だったからだ。
圭吾
夏葉か。あー大丈夫大丈夫。ぶつかっただけだし
夏葉
ごめん。通して
無愛想に圭吾の横をすり抜けていく。
圭吾
え?ちょっ…
…男子は苦手だ。


強引で野蛮でデリカシーの欠片も無いから。


何考えてんのか分かんなく怖いから。


好き嫌いはいけないことくらい分かってるけど、でもどうしても男子だけは苦手なのである。


その大きなきっかけは、今から一年と半年くらい前にある…。

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