第3話

トラウマ※R18有
92
2018/10/08 00:52
一年半前の事。


中学二年の冬、真冬日だった。


その日までは、特に男子への抵抗なんて無かった。


でも、その日だけ男子の様子がおかしかった。


こそこそ話してたり、授業中に視線を感じたり…
夏葉
先生に言った方がいいかな…
思わず呟くほどだった。


放課後、男子達が話しかけてきた。
男子A
なーなー林道。
林道っていうのは、私の名字。


男子は普通名字で読んでくる。
男子B
今日さ、放課後暇だったら資料室来て
夏葉
資料室…?なんで??
男子A
あ、その…とにかく来て!!
夏葉
分かった
そして放課後…。


資料室のドアを開く。
夏葉
来たけど…
男子A
ふーん、来たのか
夏葉
だって、来てって言われたから
男子B
まぁ、これば良いんだけど。じゃ、早速
その瞬間、三人の男子が近づいてきた。


三人は私の制服を脱がしてこようとする。
夏葉
なっ…やめてっ
男子C
嫌だね。俺達の言うこと聞けば、最後に出したげる
当時純粋だった私には、彼らの言っていることが分からなかった。
男子D
さて…まずは…
男子の手が胸の辺りに伸びてくる。
男子C
脱がせながら触っちゃおう
この場にいるだけで吐き気がした。


制服が脱がされかけ、お腹が見られている


その時。


扉が開かれる音がした。


そこに居たのは…圭吾だった。
圭吾
はぁ…はぁ…やっぱり…ここだったか
夏葉
圭吾…
圭吾
お前ら…覚悟しとけよ??
そう言いながら、圭吾は私の手首を握る。


どうやら、心配してくれてるみたいだ。


圭吾が資料室から出ようとした時。
夏葉
圭吾、あり…
男子A
お前だってヤりたいんだろ!?
男子B
素直になれよ。ヤりたいんだろ
夏葉
…??
資料室には悪い空気が流れている。


「ヤる」というのがさっきの男子達の行動だというのは、察しがついた
圭吾
…うん
私はショックだった。


まさか、圭吾も…


私は圭吾の手を振りほどき、走った。


「おい!」という圭吾の声が聞こえたけど、気にしなかった。


私は涙を零しながら走ることしかできなかった。

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