第56話

ヒーロー名
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2021/08/26 12:36
体育祭が終わってまた普通の学校生活に戻った。



教室に入ると、皆が一斉に駆け寄ってきた



麗日「茜ちゃん!!急に居なくなって心配したんだからね!!」



八百万「皆心配してたんですわよ...」



切島「まぁ戻ってきて安心したぜ!!」



芦戸「ね〜」



おぉ....



皆心配するんだ.....



優しいなぁ...



チラッと私は轟くんの事を見た。



昨日あんなことあったから。



顔見れないな......




相澤先生が来て、「早く席に座れ」と言うと
皆座った。



座るの早くない?



まぁいいか



相澤「今日のヒーロー情報学ちょっと特別だぞ」



特別?



私あんまりヒーロー関連の法律とか、得意じゃないんだよね...




相澤「「コードネーム」ヒーロー名のの考案だ」




「「「胸膨らむヤツきたぁぁ!!」」」



相澤先生がキッと睨み、髪がユラァと揺れた。



シーン



おぉ...すぐ静かになった。



相澤「指名が本格化するのは、経験を積み即戦力として判断される2、3年から..」




相澤「つまり今回来た指名は将来性に対する興味に近い」




興味がはがれたら一本的にキャンセルということもあるらしい。




峰田「大人は勝手だ...!!」




葉隠「頂いた指名がそのまんま自身へのハードルになるんですね!!」




相澤「そ、でその指名の集計結果がこうだ」



私入ってるかな....?



相澤「例年はもっとバラけるんだが....3人に注目
 がかたまった」



上鳴「だーー白黒ついた!」



えっと...私が...5120件....




え....



なんでそんなに来てるの??



切島「一位二位三位逆転してんじゃん」



瀬呂「まぁ、表彰台で拘束された奴とか、ビビる
 もんな..」



苦笑いする瀬呂くん




爆豪「びびってんじゃねーよプロが!!」




おぉ...元気




相澤「お前らには職場体験に行ってもらう」



「「「!!」」」



相澤「お前らは一足先に経験してしまったが、
プロの活動を実際に体験してより実りのある訓練
をしようってこった」




砂糖「それでヒーロー名か!!」



成る程....



首を縦に動かし、共感した。



相澤「まぁ仮ではあるが、適当なもんは...」



??「付けたら地獄を見ちゃうよ!!!」



?この声って....




ミッド「この時の名が!世に認知されそのまま
 プロ名になってる人多いからね!」




「「「ミッドナイト!!」」」



ミッドナイト先生が教室に入ってきて、教壇の横に立った



相澤「その辺のセンスをミッドナイトさんに査定
してもらう」


「俺はそういうのできん」と言って寝袋を用意する相澤先生。



イレイザーヘッドって、相澤先生が自分でつけたのじゃないのかな?




ヒーローの....名前.....



緑谷『そうだなぁ...!!そうだ"茜"!!どう?』




初めて貰った私の名前.....



私はペンを持ち、ヒーロー名を書いた



15分後



ミッド「じゃ、そろそろ出来た人から発表してね!」




は、発表するの..?



まずは、青山くんが発表するらしい。



青山「行くよ..輝きヒーロー
 I can not stop twinkling.
キラキラが止まらないよ!!」



短文.....



ミッド「そこはIをとって、can’t に省略した方が
 呼びやすい」




青山「それね、マドモアゼル!!」



おぉ...凄いヒーロー名...



次は芦戸ちゃんだ。



芦戸「エイリアンクイーン!!」



ミッド「2!!血が強酸性のアレを目指してるの!?
 やめときな!!」



芦戸「ちぇ〜」




教室の空気が重くなった気がする。



どうしたんだろ




蛙吹「じゃあ次私いいかしら」



!梅雨ちゃんか



ミッド「梅雨ちゃん!!」



蛙吹「小学校の時から決めてたの、フロッピー」



ミッド「カワイイ!!親しみやすくていいわ!!」



周りからフロッピーコールが流れてる。



可愛い...




その後もどんどん皆が発表していって



爆豪「爆殺王」

 

ミッド「そういうのはやめた方がいいわね」



まぁ..爆豪くんが再考になって、残りは私と
飯田くん、出久くんになった。




飯田くんもヒーロー名は名前らしい。



私は教壇に立って、


プレートを出した



ミッド「あら?貴方も名前?」



茜「はい....この名前は貰った名前なんです。
 大切なんですよ」






緑谷side



茜「はい....この名前は貰った名前なんです。
 大切なんですよ」




...!!



最後、茜ちゃんが笑ったようだった。



ミッド「さぁ..後は緑谷ね!!」



僕は教壇に立って



プレートを見せた



ザワッ



「えぇ緑谷いいのかそれぇ!?」




緑谷「うん。今まで好きじゃなかったけどある人に意味を変えられて...僕には結構な衝撃で...
嬉しかったんだ」




緑谷「これが僕のヒーロー名です」






茜side



出久くん....



凄いなぁ....







昼休み




麗日「ねぇ!茜ちゃん!!どこに行くか決まった?」




茜「うーん......それがさ」




指名の紙を麗日ちゃんに渡すと、




麗日ちゃんが固まった





麗日「な、なんこれ...色んな人から来とるやん!!」




茜「そうなんだよ...どこに入ろうかまだ迷ってて..」




私に来ていたのは、




エンデヴァー、ホークス、ガンヘッド、Mt.レディ
etc....




麗日「あれ?グラントリノってヒーロー名聞いた事
 ないな....」



茜「グラントリノ?」





麗日ちゃんも聞いたことがないのかな?




出久くんなら知ってるかな?




取り敢えず出久くんに聞いてみることにした





茜「ね、出久くん」




緑谷「..?どうしたの茜ちゃん」




茜「グラントリノって知ってる??」




出久くんは手を顎に付けた




緑谷「いや...聞いたことないな..」




.........



茜「そっか....それよりなんで震えてるの??」




緑谷「え、あぁ..空気椅子だよ」





茜「く、空気椅子....」




出久くん頑張ってるなぁ...




また自分の席に座り、どうするか頭を悩ませた

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