びっくりして目を開けるとキヨがニヤニヤと笑っていた
キヨが耳元で名前を呼ぶから飛び起きてしまった
耳元で聞いたら誰だってびっくりしてしまうくらい優しくていい声だった
どうやら自覚していないようだ
少し潤んだ目を擦った
キヨが出ていった後、リュックに入っていた服を取り出した
・・・そういえば、私は学校に行ってないのかな?
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着替えて部屋から出ると、スマホをもったキヨが立っていた
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言われるがまま外に出ると、一台の車と人がいるのが目に入った
フジと呼ばれた男は呆れたような顔をした
私の方を向いて驚いた顔をしている
慌てて頭を下げる
二人でコソコソと話している
そう言ってキヨは私の背中を優しく押した
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。