第46話

気恥しいね
1,019
2021/07/01 06:37

キュッ____!


バンっ!!



「「ナイスキー!!」」「「ナイスコース!」」










レベル高いな…………



ブラジルにいる、身体能力をフル活用したバレー選手とはまた違う




洗練された、繊細なバレーだ。







「侑カバー!」



___キュキュッ!……トンッ______



「ナイスカバー、ナイストス!!」






特に、宮侑くんのセットアップとボール裁き。




あなた「すごい…………」











「休憩!!」


「うーす!!!」











角名「すごいでしょ、侑のセッター。」




水分補給の時、角名くんが私の心を読んだかのように話しかけてきた。







あなた「うん……すごい、、!」






角名(めっちゃ目がキラキラしてる……)




角名「高校生No.1セッターって言われてるんだよ、侑は」



あなた「そーなの?確かにそう言われるだけあるね…分析しがいありそう、、、、」



角名「ふっ、怖いよ分析って(笑)」








あなた「私の癖って言うか、ついやっちゃうの」







角名「そういえば俺のフライングの事、聞きたいんだけど……」



あなた「あ、そーだったね、
角名くんって体幹すっごく強いでしょ?」





角名「え、うん。なんで知ってんの?」






あなた「スパイク見てたら分かるよ。


でその体幹がフライングで剃った身体の軸を、より強い力で元に戻そうとするの。



たまに骨盤の辺り打っちゃうでしょ?




ただ単にフライングが下手って場合もあるけど、角名くんはフライング自体は上手いもんね」







角名「つまり、俺の体幹が剃った身体を勝手に元に戻そうとしてるってこと?」






あなた「簡潔に言うとそんな感じ。

その反動はスパイクの時とかに重要だから、体幹は鍛えた方がいいんだけどね」







角名「じゃあ解決方法は……?」









あなた「うーん、体幹をどうこうって言うより、要は身体の動きを柔らかくしたらいいから、ストレッチが良いと思う。


腰周りと股関節の可動域を広げたらいいよ。」









角名「すぐに改善出来そうにないね……」



あなた「無理にしなくても、今で十分出来てるよ。治も気づいてなかったでしょ?」




角名「確かに……けど、骨盤辺りぶつけるの、結構痛かったからやってみるよ」






あなた「ふふっ、でもこの悩みは、角名くんの努力とか才能あってこそだから、すごいと思うよ!」ニコッ






角名「〜っ/そう……//ありがとう。」


角名(普段あんまり笑わないから打撃が……//)

















あなた「一人一人のレベルが高いね、すごいよ」



角名「羽芽さん、練習混ざりたいでしょ?」


あなた「えっ!うん、……」






なんでわかったんだろう……









角名「さっきからずっとソワソワしてるもんね(笑)」



あなた「え!ほんと?……っ恥ずかしい……






子供か私は。





見学って言われたんだから見学なのに……

練習中の角名くんが分かるぐらい露骨に出てたのかな

恥ずかしい……












角名「顔赤いよ?」



あなた「えっ、ぁ…うん……気にしないで




咄嗟に角名くんから顔を背けた。








角名(やばっ……//俺、今日ラッキー??)








角名「ね、羽芽さn……」

治「あなた!」






治が少し離れた所から私を呼び、こちらに近ずいてくる。



あなた「治?どうしたの?」



角名「…………」



治「打ち方のやつ、そろそろ教えてえや!」


あなた「わかったよ治、打ち方って言うより、トレーニング方法だから、角名くんも一緒に聞いてて損はないと思うよ」



角名「……うん、俺も聞きたい。」







口だけでは説明しづらいという事で、部活終わりにトレーニングルームに行くことになった。





「そろそろ練習再開するで!」


「うーす!」



号令がかかり、ぞろぞろとコートに向かって行く。








あなた「ぁ…角名くん、さっき、なんて言いかけたの??」



角名「……、も、_____って、、から…………



っ俺も、あなたって呼ぶ、から、俺のことも下の名前で呼んで/……」








そういえば、角名君とはお互い苗字だった

苗字に慣れるためそのままにしてて、最近は違和感なかった。





いきなり名前呼びだと、逆に恥ずかしい気もする。




あなた「えっと、うん、わかった/……」







角名くんはほんのり赤くなった困り顔で微笑んで、そのまま練習に戻って行った。








角名(何言ってんの、俺//)
















その後は、沢山の人と挨拶を交わした。

3年生の大耳さんや赤木さん、2年の銀島さんなど

個性が強い人が多かった。


それをまとめる信介くん、尊敬する……

























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テスト無事?終了したので2つ更新しました!



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