キュッ____!
バンっ!!
「「ナイスキー!!」」「「ナイスコース!」」
レベル高いな…………
ブラジルにいる、身体能力をフル活用したバレー選手とはまた違う
洗練された、繊細なバレーだ。
「侑カバー!」
___キュキュッ!……トンッ______
「ナイスカバー、ナイストス!!」
特に、宮侑くんのセットアップとボール裁き。
あなた「すごい…………」
「休憩!!」
「うーす!!!」
角名「すごいでしょ、侑のセッター。」
水分補給の時、角名くんが私の心を読んだかのように話しかけてきた。
あなた「うん……すごい、、!」
角名(めっちゃ目がキラキラしてる……)
角名「高校生No.1セッターって言われてるんだよ、侑は」
あなた「そーなの?確かにそう言われるだけあるね…分析しがいありそう、、、、」
角名「ふっ、怖いよ分析って(笑)」
あなた「私の癖って言うか、ついやっちゃうの」
角名「そういえば俺のフライングの事、聞きたいんだけど……」
あなた「あ、そーだったね、
角名くんって体幹すっごく強いでしょ?」
角名「え、うん。なんで知ってんの?」
あなた「スパイク見てたら分かるよ。
でその体幹がフライングで剃った身体の軸を、より強い力で元に戻そうとするの。
たまに骨盤の辺り打っちゃうでしょ?
ただ単にフライングが下手って場合もあるけど、角名くんはフライング自体は上手いもんね」
角名「つまり、俺の体幹が剃った身体を勝手に元に戻そうとしてるってこと?」
あなた「簡潔に言うとそんな感じ。
その反動はスパイクの時とかに重要だから、体幹は鍛えた方がいいんだけどね」
角名「じゃあ解決方法は……?」
あなた「うーん、体幹をどうこうって言うより、要は身体の動きを柔らかくしたらいいから、ストレッチが良いと思う。
腰周りと股関節の可動域を広げたらいいよ。」
角名「すぐに改善出来そうにないね……」
あなた「無理にしなくても、今で十分出来てるよ。治も気づいてなかったでしょ?」
角名「確かに……けど、骨盤辺りぶつけるの、結構痛かったからやってみるよ」
あなた「ふふっ、でもこの悩みは、角名くんの努力とか才能あってこそだから、すごいと思うよ!」ニコッ
角名「〜っ/そう……//ありがとう。」
角名(普段あんまり笑わないから打撃が……//)
あなた「一人一人のレベルが高いね、すごいよ」
角名「羽芽さん、練習混ざりたいでしょ?」
あなた「えっ!うん、……」
なんでわかったんだろう……
角名「さっきからずっとソワソワしてるもんね(笑)」
あなた「え!ほんと?……っ恥ずかしい……」
子供か私は。
見学って言われたんだから見学なのに……
練習中の角名くんが分かるぐらい露骨に出てたのかな
恥ずかしい……
角名「顔赤いよ?」
あなた「えっ、ぁ…うん……気にしないで」
咄嗟に角名くんから顔を背けた。
角名(やばっ……//俺、今日ラッキー??)
角名「ね、羽芽さn……」
治「あなた!」
治が少し離れた所から私を呼び、こちらに近ずいてくる。
あなた「治?どうしたの?」
角名「…………」
治「打ち方のやつ、そろそろ教えてえや!」
あなた「わかったよ治、打ち方って言うより、トレーニング方法だから、角名くんも一緒に聞いてて損はないと思うよ」
角名「……うん、俺も聞きたい。」
口だけでは説明しづらいという事で、部活終わりにトレーニングルームに行くことになった。
「そろそろ練習再開するで!」
「うーす!」
号令がかかり、ぞろぞろとコートに向かって行く。
あなた「ぁ…角名くん、さっき、なんて言いかけたの??」
角名「……、も、_____って、、から…………
っ俺も、あなたって呼ぶ、から、俺のことも下の名前で呼んで/……」
そういえば、角名君とはお互い苗字だった
苗字に慣れるためそのままにしてて、最近は違和感なかった。
いきなり名前呼びだと、逆に恥ずかしい気もする。
あなた「えっと、うん、わかった/……」
角名くんはほんのり赤くなった困り顔で微笑んで、そのまま練習に戻って行った。
角名(何言ってんの、俺//)
その後は、沢山の人と挨拶を交わした。
3年生の大耳さんや赤木さん、2年の銀島さんなど
個性が強い人が多かった。
それをまとめる信介くん、尊敬する……
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テスト無事?終了したので2つ更新しました!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。