第6話

慣れない名前
1,285
2021/06/10 10:46
私が関西弁を聞き取れるのには理由がある



私の父方の祖父が、ゴテゴテの広島弁なのだ__

祖母がブラジル人で、一家でブラジル住んでいたらしいが、祖父の広島弁が衰えることはなかった





発音は多少違うけど、耳を育てるにはうってつけだった。
実際、日本に来る前は祖父に日本語を教わった



そのせいか、
私は日本語でキレると口調が変わる____









----------------------------------------------------------




北「もう着くで__

ほら、あれや」





北信介さんの視線の先を見ると、すごく立派な校舎と門が見えた




あなた「わっ…………すごいっ……」



〝稲荷崎高等学校〟

と書かれた門の前まで来たが、本当に立派だ





これからここに通うのかと思うと、
いっそうバレーがしたくなった





あなた「あの、本当にありがとうございました」

北信介さんにお礼を告げ、
校内に入ろうとしたが、………………






北「おん、それはええけど…………こっからどこ行く気なん?? 場所分かるん??」





あなた「………………っ分かりません、すいません
職員室ってどこですか?」



なんで思ってたこと分かったんだろう……

というかすごく恥ずかしい







北「ふっ、……そうやろなと思うた、気にせんでええよ、ちゃんと最後まで案内したる」


そう言い、すごく優しい笑顔で微笑んだ






この人といたら私なんて霞んで見えそう……







あなた「本っ当に何度もすいません、、えっと、」




北「??……あぁ、そうやお互い、名前言うただけやったな、俺んことは何でも呼んだらええよ

俺は、……羽芽さんでええか?」






あなた「あ、えと、私の方が下なので、呼び捨てで大丈夫ですよ、…………あと、その苗字、あまり使ってなくて慣れないので……」






北「_ほんなら、お互い名前でええよ、よろしゅうな、あなた」






あなた「こちらこそっ…よろしくお願いします!
…………信介くん?」






北「ははっっ、、それでええよ」

















名前呼びにテンパり、
それから数分後に、〝くん〟ではなく、〝さん〟
という選択肢があることに気づいた___。














━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━






私のリア友に広島弁の子がいて、すごい可愛かったので入れてみました!
これから広島弁出てくるか………見どころですね!















プリ小説オーディオドラマ